当麻喜明

トモエガモとカンムリカイツブリ-寝姿と水中像

2011年1月 9日 | 当麻喜明 | Comment0

トモエガモ・・・起きてる!! 2011.1.9

連続の観察日よりなので、いつもの場所から堤防を南に歩いてみました。南の堤防はマガモたちの休息の場所で、堤防に上陸しているものも多く、私はあまり魅力を感じないところではあります。しかし、ここを生活区にしている種も多く、見逃せないところです。早速、環境省絶滅危惧(Ⅱ)種のトモエガモが寝ていました。

BORG 76ED + ×1.7 PENTAX AF アダプター + K7 & RICOH GRDⅢ



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コガモとマガモ。

この時間、マガモはほとんど堤防の縁で休息しています。
私と同じように、昼も夜も起きている、変わった個体です。


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ここでは普通種のカンムリカイツブリ。ざっと300羽はいるでしょう。
かつての知識によれば、関東での集団越冬地は限られていて
ここ狭山湖は、その貴重な場所の一つです。


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カンムリカイツブリは水中で小魚を採るため潜ります。


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その過程を望遠鏡で見ていたら・・・

今日の様に堤防まで寄ってきていると、私から見下ろすカンムリまでの角度が
立ってきます。つまり私の視線の入射角が小さくなります。

表面の全反射が減るので、水中が見通せるようになります。
今日は彼らの水中の行動が少し見えたのです!!


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再撮影です・・・同じ個体の水中に入る影です。

姿勢のいいツグミは、その姿勢が枝上で楽にとれるような位置に足が着いています。
カモ類の足は水上ではスクリューの役目も必要ですから、後ろに付いていきます。

さらに潜水性のカモになると、真後ろにあると効率が良くなります。
そんな「かたち」が分かる画像が撮れました。

(何万年もするとカンムリカイツブリもペンギンの様な格好になるのだろうか・・・)


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力を抜いたカエルの様な格好ですが、彼らは必死です。
彼らの仕事の一つは生きるための「食探し」ですから。


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寝ているトモエガモです。私が居眠りをするときは前にこっくりですが、
これだけ首がまわれば、この方が楽そうです。


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起きたり寝たり・・・


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時々みんなで移動します。


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入射角が大きくなると水面に地上の風景が、跳ね返って映ります。
全反射するからで遠いい富士までも狭山湖に写ります。
近くの水面には堤防の一部が透けて見えます。


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いつもの観察場所が遠くに見えます。

堤防の南端です。いつもの場所からここまで500mあります。
歩いてみると湖上での距離感がつかめます。

ここの水鳥たちの行動を見ていると、彼らは中国北西部やシベリヤから「遠距離旅行」が出来て、ここで、ちょこっと数百m「飛べ」て、水に「浮かべ」て、水中にも「潜れ」る。
そして安全に「眠れ」て、「食べて」いける・・・

カモも案外いいなあと思ってしまいます。

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