今年最後のコラムにお付き合いいただき、ありがとうございます。近所のウラギンシジミを紹介しましょう。つきあい始めは12月15日です。一頭見付けると、観察眼が「記憶」の棚に収まるのか、次々に見つかるもので現在11頭を、ときどき見守っています。
Nikon D300 & Pentax K5 + EL-NIKKOR 50mm 1:2.8
この子が初認の認識番号「A]です。
夜、懐中電灯を頼りに探すと銀色にキラリとするので、案外見つかります。
ツメのある脚でしっかり葉裏を刺して、強風にも負けません・・・
(そう、節に願っています!)
来年の春に居なくなったら嬉しいです。
それは眠りから覚めて、第二の羽化みたいな旅立ちだからです。
居場所はこんなところ。
ここにも蛾が居るのですが・・・
風でびくともしない立派な鳥居に、
クロオビフユナミシャクのようです。
昼間、丘陵の谷戸で見つけた同種の蛾。
引き伸ばしレンズで拡大してみました。
丈夫なだけではなく、この壁は雨露もしのげるでしょう。
ホワイトカーペットのチャバネフユエダシャク。
これも拡大してみると、こちらにも気合いが伝わってきます。
近くの壁では、外横線がちょっと曲がった蛾がいたのですが、
オオチャバネフユエダシャクのような気がします。
イチモジフユナミシャクとウスバフユシャク。
これらフユナミシャクの仲間は冬の観察の定番ですが、子孫をつなぐという
役目を終えれば、あとは寿命が尽きて静かにこの冬消えていきます。
前出のウラギンシジミは、重要な役目がまだ終えていないので
来年の春までは生きてもらわねばなりません。
ナカオビアキナミシャク。
私はこの「秋」と名付けられた、いくつかの蛾も好きだ。
秋・・・バラードが聞こえてきそうだ。
「やはり野に咲け桜草」、北風の中のカバエダシャクは偉い!!
しかし半分、建物の中の昆虫たちの気持ちが私にはわかります。
Comments [5]
No.1柚子さん
こんにちは。
ウラギンシジミの清楚で神聖な雰囲気が神社にピッタリですね。
暖かい春を迎えるまでには色々なことがあると思うけど、
頑張って乗り越えてほしいです。
当麻さん、大瀧さん、今年はお世話になりました。
来年もHPの更新を楽しみにしています!
良いお年をお迎え下さい。
No.2シロシタ教授さん
わしのことも忘れんでくれたまえ。大瀧さんは家や幼稚園を建て、当麻さんは教え子を育てておるが、ここで紹介をしておる生き物は、すべてわしからの借りものなんじゃよ。ちゃんと返してくれるから、おおめにみとるがね。柚子さんのブログもいつも拝見させてもらっておるが、楽しい虫仲間が紹介されていて勉強しとるよ。
無情、輪廻、サイクル、希望、懸命、壮絶、必死・・・最近の柚子さんのブログに流れておる風じゃな。ジョロウグモのジョロピョンは先日こちらで会ったから、元気でおるよ。
ジョロピョン http://lapis2009.blog.so-net.ne.jp/2011-12-29
No.3柚子さん
シロシタ教授様、大変失礼しました!
コメントでお話するのは初めてですが、いつも楽しく拝見させて戴いています。
それから私のブログを見て下さっているとわかって驚きました。
.
>無情、輪廻、サイクル、希望、懸命、壮絶、必死・・
私が虫を見ていて感じているのは、こういうことだったのですね。
言葉にして下さって初めてわかった気がしました。
天国に旅発ったジョロウグモはジョロピンという名前でしたか。
可愛い名前ですね(^^)
元気でいてくれるとわかって安心しました!
来年もたくさんの虫に出会えるように見守っていていただけると嬉しいです。
シロシタ教授様、当麻様、大瀧様、良いお年を。
No.4柚子さん
たびたび失礼します。
ジョロピンじゃなくて、ジョロピョンでしたね(^^;
しっかり覚えておきたいと思います。
ありがとうございました。
tomaさんから 柚子さんへの返信
コメントありがとうございます。新年にちなんで表紙の画像を替えました。シロシタ教授も越冬してるようで嬉しいです。今年の初観察は何になるでしょうね!
サイクルは「再生」ですね。生き物にとっては樹下の一枚の葉も大切な「自然」なんですよね。こんな事を今年も言葉と写真で伝えられるように頑張ります!!
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