ピンホール・テレによる月の撮影です。今回は同時に比較画像として、
TAMRON SP500 というミラーレンズも使用しました。90mmのピンホールでも撮影してみました。ますます満月の撮影に意欲が湧いてきます。

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自作レンズが増えてきました。スペックも大まかなもので、試写をくり返して個性を見付ける楽しさがあります。中には理論F値に近く、ビックリするくらいのシャープさを持って偶然生まれたものもあるかも知れません。

見慣れた街も車も、 0.25mm の鉛筆で描いた点描画のような描写をしてくれます。周辺減光とか湾曲収差などといった光学レンズの特性とは無縁です。

モノクロで仕上げたらどうだろうなど試行錯誤が続きます。


上)新所沢の街 PA60mmF300 電柱のない見晴らしの良い街作り
下)ルノーR4 PA60mmF300 シフトレバーがダッシュボードから生えているピンホール的な車

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顔を出した太陽が、一気にピンホールレンズの使用を楽にしてくれました。そしてレンズの基本を教えてくれました。トンボ撮影に行った湿地帯は日差しを遮るところがありません。完成かと自負していたレンズの重大な欠点を教えてくれました。逆光時に、CMOS面を遙かに超える散乱光が鏡筒内に侵入し、暴れるのです。

肉厚0.15mm、ホール径0.3mmで作図すると対角魚眼並の光束が迷光になって写り込む可能性があるのです。実際、少し効果的に現れることもあれば、想像以上にうるさいこともありました。

そして完成したのが第6世代です。

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ピンホール何とも言えない描写です。
他のペンタックスレンズだと、どんな写りをするか手足のようにわかります。
(・・・比較を撮る余裕がありませんでしたが)何といったらよいか・・・

ラーメンで言ったら、濃厚しょうゆ味に大きな焼き豚がのった感じ。

実際の裸眼で見た風景より、色ののった感じです。
知識がないのですが、CMOSの特性かPENTAXのプライムの処理の結果か、色の再現が独特です。
数分の空のグラデーションの変化は見ているだけでも美しい時間です。それを「もう一つの眼」ピンホールで同時に確認できるのですから贅沢な朝でした。夜明けのコーヒーの必要はありません。

2009.8.12 4:29 PENTAX K7 PA 50mm F160 10s iso1600

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無事大瀧さんにピンホールレンズが渡せました。K7に付けて(PA 40mm Li)両者を撮り比べ、シャープ感のあるF160(0.3ホール)を選んでくれました。私もF160の方が好みだったので、早速張り替えました。うちわの用語でFが理論値に近いものを Li と称することにしましょう。DA70に似せた90mmの方は、まだ一本だけの完成だったので、こちらも0.3mm・・・(F300になるのでもう少し大きくても良いかもしれません)を作ります。

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どれがPentax純正のDAレンズかわかるでしょうか。外観は期待通りに仕上がりました。いったんは終了した製作記ですが、まだまだ続くことになりそうです。テスト撮影をするといろいろみえてくるのです。

フレキシブル基盤の材料やマイクロドリルの使い方、顕微鏡のマイクロスケールでホールの測定など手伝ってくれた冨田五郎さんの言葉の意味を実感しています。

「薄い材料に小さな穴が開けられたら一人前」


どうも現在のところ、私はまだ行き着くところからは遠いいステップを一段上がったに過ぎないようです。

現在アルミ缶に開けられるホール、0.3mm(材料厚0.15mm)
フレキシブル基盤0.5mm(材料厚0.1mm)・・・
DAリミテッドは2本、DSについているのはピンホールレンズです。

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フレキシブル基盤の素材を頂いたので、マイクロドリルとともに新型を制作中。柔らかい素材なので少し気を抜くと穴は大きくなってしまう。アルミ缶の肉厚0.15mm、フレキシブル基盤0.1mm。SMC PENTAX DA40mm Li この画角と合わせたレンズを制作中。

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ピンホールレンズにとって「光」はとても貴重なものです。くもった日の撮影で、露出時間をのばせば、デジタルのノイズという光学とは違った要素が結果に反映します。晴れた十分の光りの中で、セーブして露出が決められる方が撮影中のストレスは減ります。

スコープライフ艶消し黒は塗料としての接着力(今回よく分かりました)や仕上がりに定評がありプロカメラマンや自作派の天文家が機材改善などに利用しています。(画像右上は塗装後に接眼部からピンホールを撮影しました。)
今まで完成機だった、私(たち)のレンズにも早速生かすことにしました。

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自作ピンホールレンズのみを持って、荒幡の富士に登りました。
太陽を入れたフレームの中に面白い光りの帯が映っていました。逆光に強いコーティングのレンズには無縁の暴れた光の筋です。持っていったレンズは50mmと500mm、性能テストの様ですがご覧下さい。

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空気望遠鏡と呼ばれる望遠鏡があります。岩手県小岩井牧場の天文施設などにあり、実際に稼動しています。本来収差の多い単レンズのF値をどんどん長くして、色収差の補正効果を生かしました。鏡筒が4mとか5mとか伸びていって、やがて重量から邪魔になった筒を外してしまいました。

むき出しになった望遠鏡を空気望遠鏡と呼びました。性能向上の目的ですから正常進化型の発展でした。

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