当麻喜明

ピンホールレンズで観測できた日の出

2009年8月27日 | 当麻喜明 | Comment0

確実に太陽が見える日の出になりそうだったので、低く暗い(安全面から)うちの太陽を直写しようと考えました。5時9分がこの日の「日の出」時刻でしたが、我が家からは15分遅れてマンションの屋上に顔を出してくれました。

いつものピンホール・テレの450mm位の撮影です。少しでも背景を入れたかったので・・・
コンクリート上の日の出に少しがっかりしたのですが、このことが面白い現象の発見につながりました。
以前悩まされた逆光時の回析現象も光学上の現象なのですから、立派な自然科学につながる「しくみ」だったのです。

上)SONY α100 + AF REFLEX 500 1/1250 iso400
下)PENTAX K7 + SIGMA18-200 18mm F5 1/1600 iso800


m01%20003.jpg

F8の個性的な MINOLTA のオートフォーカスのレフレックスレンズで撮影しました。K7はピンホール・テレについていたのでα100で撮しました。特筆すべきは全景の一本の電線です。発生するリングぼけの影響で画像のように2本のようなぼけが現れています。下のピンホールで撮したものは、性質上パンフォーカスなので電線はちゃんと1本だけ写っています。

mp1.jpg

5時24分48秒から太陽が完全に現れる27分42秒までの記録です。

mp3.jpg

フラッシュのように太陽が現れた瞬間の等倍切り出しをしてみたらピンホール内を直進するはずの太陽光が周辺で折れることにより虹のように規則的な光の回析が現れました。ちょうどマンションの屋上のコンクリートに角度があり確認できたのかもしれません。

ならば・・・ピンホール遙か遠くに鋭角なスリットを置き、そこを通して太陽を切り取ったら・・・
これを上空の大気を通して撮影したら・・・「太陽の分光撮影」が出来そうだということです。

研究費は充分あります。穴ですから。しかし時間はいくらあっても足りません。

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