当麻喜明

ピンホールレンズで観測できた日の出(3)

2009年8月30日 | 当麻喜明 | Comment0

前回から続いている「日の出の太陽光」のピンホール観察です。昇ってしまった太陽もカミソリで作った細いスリットを通して、その切り口に同心円の分光の写真をおさめ前回のRGRGRYと並んだ分光の比較に「こちらには青や紫が登場」を記録しようと考えました。

回転スリット上になって角度調節が出来るように作りました。わくわくしながら日の出を待ちました。小さいときの遠足の朝の気分でした・・・


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装着したところです。ピンホールの手前5cmのスリット。プリズムで拡大した回析ではないので。これではだめだとわかっていたのですが、観測してみました。

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結局スリットを確認するどころか、0.25mmのホールに対して紙とカミソリで作ったスリットは全く工学的にも機能しないものだとわかりました。上の画像は投影距離50mmのピンホールにあらためて小さな太陽を切るようにナイフエッジを仕掛けての撮影結果です。上手くいきませんが矢印のところに同心円の一部のような回析が現れたのは救いでした。

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結局窓のカーテンを利用しカメラ側(部屋)を全体暗くし「簡易カーテンスリット」から3mくらい離れて撮したのが上の画像です。ピンホールでよく見る「木漏れ日の回析」の人工的な再現になりました。これを本来の太陽光の基準として、何とか違った分光の太陽を捉えたいものです。

最近はスーパーマーケットの駐車場の水銀灯やナトリウムランプらしきものをピンホールレンズで撮している変なおじさん化しています。

実はこの日の「日の出」太陽と氷晶がきれいな風景をプレゼントしてくれていました・・・

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