当麻喜明

ようこそ!青カビ

2017年6月 4日 | 当麻喜明 | Comment0

kabi.jpg 2017.6.3 midori no houseki

数か月ぶりに、顕微鏡で観察しました。床でカビだらけになった良い素材があったのです。学名「ペニシリウム・ディジタートゥム」素敵な響きです。さて、いったい何のことでしょうね。

LEICA S4E & Olympus BH2 & Olympus OM-D E-M5


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ミカン類の青カビの多くはペニシリウム・ディジタートゥムです。
私の周辺では雑木林もオレンジの表面も緑の季節です!


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LEICAの双眼実体顕微鏡が見せてくれた世界は、正に緑に満ちた
地球を、国際宇宙ステーションから見たみたいでした。


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未知の天体を調べるとき、その一部のサンプリングは変化に
満ちた「境界線」がいいでしょう。


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オリンパスの生物顕微鏡で40倍から400倍で観察しました。
光源を下から透過させた切り口に菌糸が見えました。


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この刷毛(はけ)みたいな菌糸の構造を胞子柄(ほうしへい)と
言い、その先端部は胞子(青かびの場合分生子)形成細胞です。
ここで緑色の胞子を作ります。


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この部分を透過光ではなく、無理に上面からLED光を当てて
みました。金属顕微鏡なら楽にこんな様子が観察出来ます。
(クリックで二倍に拡大できます。)


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スライドグラスに胞子をパラパラ落とし、400倍で観察しました。


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楕円形でラグビーボールのような胞子が、形成細胞から押し
出され、連結したままの様子など観察出来ました。焦点深度を
少し深くすると、なんだかヒトの赤血球みたいにも見えます。


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オレンジは一個いくらするのだろう。カビだらけになって食べる
ことは出来ませんでしたが、私の頭の栄養にはなったようです。
次はイチゴでもバナナでも!!


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