数か月ぶりに、顕微鏡で観察しました。床でカビだらけになった良い素材があったのです。学名「ペニシリウム・ディジタートゥム」素敵な響きです。さて、いったい何のことでしょうね。
LEICA S4E & Olympus BH2 & Olympus OM-D E-M5
ミカン類の青カビの多くはペニシリウム・ディジタートゥムです。
私の周辺では雑木林もオレンジの表面も緑の季節です!
LEICAの双眼実体顕微鏡が見せてくれた世界は、正に緑に満ちた
地球を、国際宇宙ステーションから見たみたいでした。
未知の天体を調べるとき、その一部のサンプリングは変化に
満ちた「境界線」がいいでしょう。
オリンパスの生物顕微鏡で40倍から400倍で観察しました。
光源を下から透過させた切り口に菌糸が見えました。
この刷毛(はけ)みたいな菌糸の構造を胞子柄(ほうしへい)と
言い、その先端部は胞子(青かびの場合分生子)形成細胞です。
ここで緑色の胞子を作ります。
この部分を透過光ではなく、無理に上面からLED光を当てて
みました。金属顕微鏡なら楽にこんな様子が観察出来ます。
(クリックで二倍に拡大できます。)
スライドグラスに胞子をパラパラ落とし、400倍で観察しました。
楕円形でラグビーボールのような胞子が、形成細胞から押し
出され、連結したままの様子など観察出来ました。焦点深度を
少し深くすると、なんだかヒトの赤血球みたいにも見えます。
オレンジは一個いくらするのだろう。カビだらけになって食べる
ことは出来ませんでしたが、私の頭の栄養にはなったようです。
次はイチゴでもバナナでも!!
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