当麻喜明

月齢2.0の月と水星

2009年12月19日 | 当麻喜明 | Comment0

今日の夕景は特別だったので、いつもの撮影地に向かいました。途中撮影を終えたカメラマンたちとすれ違い、現地に着いたら一人の方がいるのみでした。青いトーンの中に月はなかなか現れず「月齢2.0」は難しいかと、辺りを注視していたら・・・

PENTAX K20D + TAMRON SP 70-200 F2.8 & PENTAX K7 + PENTAX 100EDUF + ×1.7AFアダプター


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上空で、まだ太陽光の当たっている大気の層と、屈折して浮き上がるように透過してくる橙色の光がくっきり境界をつくっていました。光は地平をぐるっと一周しているかのようでした。地球影は確認できませんでしたが、「夕焼けはきょろきょろして観察」を実践していると、目当ての月が現れました。

カラーバランスはオートでしたが、CTEのように赤闇茶銅色(こんな色あるんだろうか?)に引っ張られた色調で確かに眼視でも上のような夕景色でした。

今日の収穫の一つは、低くなった細い月も、穏やかな湖面に映るということです。「入射角が大きくなると全反射に近づく」という知識を確認することが出来ました。

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水星は明日が東方最大離隔なので見やすいですが、目印(月)は12°東に離れます。明日も見栄えは良さそうです。三日月はバランスが良く、なにしろ見慣れているので安心感があります。

刻々と変化する背景の空と月の色調。夕景は時間の流れを実感させてくれるシアターのようです。月そのものを見ていると、私を乗せた地球(地面)がベルトコンベアーにのって、後ろに回転(自転)していく感覚がつかめます。

晴れて良かった!!

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