当麻喜明

つぶれた姿の太陽-大気差とゆらぎ現象

2010年3月18日 | 当麻喜明 | Comment0

16日の八丈島発ANA830便は到着便が「天候観察」となるも、なんとか強風の中着陸してくれました。
1日3便のうち、すでに2便が欠航だったので、この日初めての航空機着陸でした。17:10発が遅れたため、この日の日没時間(地上)18:17を空の上で迎えることが出来ました。

SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 + PENTAX K7


2.JPG

翼の先に今日初めて見る太陽が現れました。羽田まで45分のフライトで地上遙か上空(さらに明石より東)なので正確な日没時間は計算できません・・・航空機の飛行高度も変化します。しかし空からの日没は是非見たいです。

3.JPG

ワタシから見て地球の接線に近づいた太陽は上下に圧縮された形に変形してきました。まだ綺麗な楕円型です。

4.jpg

左上) 上下の圧縮率が違います。下の方が厚い空気を抜けてきます。
右上) 下部が激しい揺らぎで上下左右の回析現象の真っ只中です。
左下) 揺らぎは目立たなくなりました。
右下) 下部は地平線に入り込んだようです。

5.jpg

左上) 上部が揺らぎ始めるきざしがあります。
右上) 先ほど下部が揺らいだ現象が上部に見られました。
左下) 下部から地平線へ、ゆらぎが目立たなくなりました。
右下) 上部は揺らぎが落ち着いています。

6.JPG

たった2分間の観察でしたが面白いことだらけです。澄んだ空気の地上でもなかなか見られない日没時の「つぶれた太陽」「ゆらいだ太陽」でした。

地上では条件のそろったとき沈む太陽の下側に消失線が観察できると、そこから下は反対に太陽が写り込むそうです。逃げ水現象に似た蜃気楼で、太陽がワイングラスのように見えるんだそうです。

また見たいものが一つ増えてしまいました。

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