当麻喜明

森の真珠―ツヤエリホコリ

2015年9月12日 | 当麻喜明 | Comment[2]

001.jpg 2015.8.21 kore kinzoku?

金属光沢の昆虫の背中は魅力的です。金属の性質と生物の性質は、だいたい相反してるのに!ですから、金属的な粘菌の子実体にはびっくりしました。

Olympus O-MD E-M5 & Pentax K3 + EL-NIKKOR 50mm 1:2.8



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ヒカゲチョウとクロコノマチョウ。控えめなボール模様。


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ミネラルや樹液の糖を独り占めしていました。
9月6日撮影。


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これも一見控えめな風景です。赤でも黄色でもありません。


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銀箔、アルミニウム箔、まさに金属製のボールのような子実体。
少しメッキが剥がれると、黒い胞子が見えてきます。
それさえ新鮮なこの子実体では、黒光りしているようです。


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乾燥が進むと、胞子は光を吸収する褐色に見えます。


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サンプル写真を写している間、共通の話題は
「この本当の色は、何色なんだろう?」でした。


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ツヤエリホコリ。ムラサキホコリ科エリホコリ属です。
観察したのは銀タイプ。金タイプもあるそうです。


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日本変形菌類図鑑(平凡社)によれば、しばしば大発生すると
説明されています。納得!


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ここまでまん丸だと、その真球度を測定したくなります。
B級品のビー球では申し訳ないです。精密なベアリングの
ような美しさです。


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個体差もほとんどなく、色合い大きさの品質管理は
まさに一級品です。


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未来の空中都市って、こんなデザインだろうか。
自然はシンプルだから美しい!!


Comments [2]

No.1

粘菌の魅力を倍増させてくれるすばらしい写真です!!!
真球度・・・なるほど、
品質管理一級品・・・なるほど、
当麻さんならではの、鑑賞の切り口に星3つ!!!

ユガミモジホコリに、見習ってもらいたい姿です。
有名な「森下仁丹」でさえ、大きさや丸さがまちまちです。
自然が作った姿のシンプルさに、本当に感激しました。
お彼岸も近く、観察中も涼しく感じるようになりました。
粘菌の「季節感」が楽しみです!

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