当麻喜明

サシバの渡り-秋の空のアングルジャック

2010年10月10日 | 当麻喜明 | Comment[2]

東京スカイツリー/荒幡富士

荒幡富士より建造中の「東京スカイツリー」を撮しました。完成するとさらに100m以上アンテナ部が付くのですから、ここ以外でも望める場所が増えるでしょう。さて水平方向で遠景を撮すと「赤とんぼ」にアングルジャックされることが増えました。小手指ヶ原上空でも眼が慣れると多くの個体を数えられます。


Nikon D200 + SIGMA 1:2.8 150mm APO MACRO & RICOH GRDⅢ


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眼が慣れるというのは、私たちのオートフォーカスに一頭発見されるまでの時間です。
普段本を読んだり、PC画面を見ているときと少し違うところにピントを合わせます。


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9月の末からこんな雲を探していました。サーマル(上昇気流)によって積雲が
もくもくと持ち上がっていきます。


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狭山丘陵では北東の筑波や茨城の方角からサシバが水平に飛来し、
小手指ヶ原上空から丘陵西部のサーマルにのって一気に高度を
上げていくところが観察できます。

サシバは春分散し本州以南に飛来し繁殖し、秋に東南アジアに帰る渡り鳥です。
群れの中にはハチクマなども混じっています。サシバの餌になるヒヨドリなども
同時期帰るものがいるのですから面白いです。

帰るときは徐々に仲間を増やし、ある特定のルートにのっていくので
この時季に見事な飛行と数を鑑賞出来るのです。

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一つの集団が10-20羽横に連なってやって来て、サーマルのポイントで
後群を待ってぐるぐる旋回をはじめます。


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やがて一気に高度を上げて「タカ柱」が出来上がります。
そして再び水平に飛行していきます。

コースは狭山丘陵→八王子→箱根→富士裾野→伊良湖岬とつながっていきます。


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翌日の飛来数は急激に落ち込みました。

2010年の渡りのピークは、狭山丘陵においては10月2日前後だったようです。
特に2日の午前中には350羽近くが通過したようです。


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帰りに少し谷戸の散策・・・ホソヘリカメムシ。


昆虫を探すときのピントのとり方は、自分の目をマクロレンズに替える必要があります。
眼を慣らさなければいけません。


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キタキチョウ。


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シロオビアワフキ。


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ウラナミシジミ・・・


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空が澄んでくると堂平山の天文台の写りも良くなります。


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東京スカイツリーを建造しているクレーンも確認できました。

空が面白い季節に突入です。


Comments [2]

No.1

狭山丘陵のサシバの渡り、行ってみましたが、外してしまいました。(涙)
六道の展望台からはスカイツリーと東京タワー、両方見えますね。
長年通っているのに、今年初めて東京タワーに気付きました。

No.2

9月の末に小手指ヶ原で観察したときは、遙か遠くに3羽ほどでした。
野生化したインコやアオバトが確認できましたが・・・
2日のお昼頃までがピークで上のような数字になりました。
3日には極端に減りました。
荒幡富士からのスカイツリーは綺麗です。東京タワーは六道が良いですね!!
荒幡より遠くなる替わりに、標高の差から、わずかに見下ろせる視点が
良いのだと思います。

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