半円のような形状の古道を峠を目指して登っていきます:絹の道資料館の奥にある絹の道@東京都八王子市鑓水
八王子市鑓水にある、絹の道資料館に初めて訪れました。ひとまわりした後、「絹の道」と呼ばれていた古道を歩くことにしました。
絹の道と呼ばれるのは、19世紀中頃に横浜港が開港して、輸出用の生糸が関東各地から集まられ、この絹の道を通って運ばれていたからだそうです。
太ももが痛くなるほどの、キツイ上り坂です。昔の商人は、この上り坂を、私のカメラと比べられないほどの思い荷物を背負いながら、登っていたのでしょうか。
2010年3月30日:絹の道@東京都八王子市鑓水
。絹の道は、パイプを半分に割ったような大きく湾曲しています。広角レンズで撮影したからではありません。
この先、常緑樹が覆いかぶさるようになると、きっと緑のトンネルのようでしょう。
路面には石が埋め込んであります。雨でもぬかるまないでしょうが、ごつごつと歩きにくいです。
歩いている私にあいさつするように、「モミジイチゴ」が咲いています。
名の由来の見当は簡単です。葉を見るともみじのようで、つぼみを見るといちごのような房がありますね。
数日前に狭山丘陵でも同じように、あえて摘みとってもらいたいように咲いていました。
(当麻さんのコラムの後半に出てきます)
行きは上り坂を懸命に登っていたからか、足元のスミレに気づきませんでした。帰りの下り道で何種類かのスミレを見つけました。
上のスミレとは違いますね。
苔生したケヤキのまわりにスミレが咲いていました。
この様子も行きには気付かなかったものです。
帰るにはもったいない気持ちのよい夕暮れなので、西久保湿地にも寄りました。
頻繁に訪れているのですが、池の脇をよく観察すると、面白い形をした、小さな紫色の花を見つけました。「カキドオシ」です。
調べてみると、葉は揉むと強い香りがするそうです。シソ科だからでしょうか。
左の写真はタネツケバナです。細長い葉のようように見えるのはタネです。指で押すとタネがはじけて飛んでいきます。子どもが好きそうです。
中の写真はナズナです。子どものころはペンペン草と言っていましたが、春の七草のひとつとは知りませんでした。行事の軍配の様なタネの部分を茎から少し切り離し、左右に振りながら、長かった小学校からの帰り道を歩いたのを思い出しました。
右の写真はつくしです。つくしは春の訪れたことを教えてくれて、カメラを向けたくなりますが、スギナに成長すると雑草扱いされてしまいます。
コメントする