大瀧雅寛

1月の温かい日曜日に、日光の戦場ヶ原を歩く[雪景色]

2014年2月25日 | 大瀧雅寛 | Comment[2]

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雪の戦場ヶ原を歩きました。一面の雪景色を眺めながていると、いろいろな想いが浮かんで来ます。以前読んだ本を引用しながら、そのときの写真をご紹介します。二部構成の[雪景色]編です。


『 ほっとする禅語70 』石飛博光

『「日々是好日」は、どんな日でも毎日は新鮮で最高にいい日だという意味です。ムカつく日も悲しい日も、雨の日も風の日も、その時のその感情や状態を大いに味わって過ごせば、かけがえのない日になる。』石飛博光

ほっとする禅語70

ラッキーな日があれば、アンラッキーな日もある。とちらにせよ過ぎた時間は戻せない。けれど私のアンラッキーが、どこかのだれかのラッキーになるのなら、それは私のラッキーなのだ。1月の日光の戦場ヶ原を歩きながら、そんなことを思いつきました。

『 カルヴィーノの文学講義 』イタロ・カルヴィーノ

『 物語を考案するとき、まず私の心に浮かんで来るものは一つのイメージであって、それは何らかの理由で意味を担っているもののように現れるのです、たとえそのときにはその意味を私自身が言葉として、あるいは観念としてはっきり言い表わすことができないとしても。ところが、そのイメージが心のなかで十分に明確なものとなって来ると、たちまち私はそれを一つの物語に展開させ始めます。』イタロ・カルヴィーノ

カルヴィーノの文学講義

カルヴィーノのこの文章を読み、小説を書くことと設計をすることは似ているように思った。心に浮かぶ『一つのイメージ』とは、きっと視覚的な「1枚の絵」なのだろう。カルヴィーノはそのイメージを文章に置き換え、私はそのイメージを設計図に記していく。

『 ライトの住宅 - 自然・人間・建築 』フランク・ロイド・ライト

『「考える」ということは単純性によって処理するということである。そして、それはすべてのものを一つに見るということである。「物事それ自体は単純ではない」と言うこと。これが単純性の唯一の秘密である。』フランク・ロイド・ライト

ライトの住宅  - 自然・人間・建築 -

「デザインとは、複雑なところを簡単にし、簡単なところを複雑にすること」と、聞いた。ひととのコミュニケーションもまた、デザインと言えそうだ。どんなひとでも良いところも悪い所もある、自分もそうであるように。どんなひとにでも、最後にはシンプルな気持ちを持ちたい。


Comments [2]

No.1

大瀧さん、お帰りなさい!
私は赤の色々な表情を知っていますが「白」の表情も豊かですね。特に雪原を背景にした白樺の画像が印象的です。
アインシュタインの「自然は単純だから美しい」も共感する
言葉ですが、フランク・ロイド・ライトの言葉と比較すると
面白いなと思いました。

後編の野鳥編も書いてみました。

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