「賢治祭」は宮沢賢治命日の記念祭です。供養の意味と農民芸術の発表の場といった趣があります。花巻農業高校内にある 羅須地人協会の建物の入口には所在を伝える掲示板が掛けられています。この字は消えかかってくると、清掃の時間に花農の生徒が書き直してくれます。朝から不思議な大気現象を見せていた空は「月」も光のベールで包んでくれました。
Pentax K7 + SIGMA 18-200 & Nikon D5000 + TAMRON 60mmF/2 MACRO
もともと羅須地人協会は「雨ニモ負ケズ」の詩碑広場に建っていたもので、
下の畑は北上川近くまで歩くとそれとわかる場所があります。
賢治祭は詩碑広場で毎年9月21日に実施されます。
西陽で長く伸びた私の影。
太陽方向は逆光の中に、数え切れない赤とんぼ・・・
コノシメ、ノシメ、アキ、ナツたちの混群でしょうか。
17:30頃からはリンドウの献花が始まります。
合唱や詩の朗読、鬼剣舞や鹿踊りなどが行われます。
第二部が終了した19:30、ふと満月二日前の月を見付けたら・・・
美しい月光環(冠)に装られていました。
19:40 真珠の装い・・・
19:46 少し崩れて・・・
20:16 雲が二層になっているようです。
20:17 月光環の輪が二重に取り巻きました。
20:19 刻々と変化する月光環。
20:54 こんなに美しい月光環は見たことがありません。
案外、賢治自筆の「日輪と山」という絵の山頂にかかる光芒は太陽ではなく
月光環かも知れません。
さて賢治祭の仲間たちに知らせるべきでしょうか・・・
観察を続けていたら座談会の司会をしている阿部氏がさかんに
眼で合図を送っています。
「当麻さん、お話を・・・」
ここは自分が出来る「お礼」のようなものと考え、雑感や現在の月の光景、
賢治祭に参加している30年近くの心の変遷など語ってみました。
話しが終わってしばらくしたら、ギンドロの巨木から広場の上を
一匹の大きなムササビが横切っていきました。
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