「どんぐりと山猫」が出迎えてくれる稗貫群役所についてもう少し解説します。内部は昔の部所がいくつかの展示室になっています。
ここで靴をぬいだら、賢治の童話や建物の風合いを味わいながらくつろいで見学できます。
めいめい勝手に「自分が一番だ」と言い張り、騒いでいる
ドングリたちに
困ってしまった山猫が、
手紙を出します。
かねた一郎さま 九月十九日
あなたはごきげんよろしいほでけっこです
あしためんどなさいばんしますからおいでんなさい
とびどぐもたないでくなさい
山ねこ拝
上の画像は我が家の周りで見付けたドングリです。
コナラやクヌギなどですが、確かに光っていたり尖っていたり
物語の記述と同じです・・・
第三展示室は「風の又三郎」の部屋です。
新学期「不思議な転入生」を迎える準備が黒板にありました。
大迫地区に「モリブデン鉱」採掘の地があり
賢治が盛岡高等農林学校(研究生)時代、この地の
土壌調査を主任教授と行っていることから
賢治の創作の根底にこの地が生かされていたと
思われます。
モリブデンを採掘できたのは猫山と言う場所です。
高等農林の関教授と石川旅館で宴にも参加していたようです。
いつもサイダーでお酒を飲まなかった賢治は
このなかの誰でしょう?
「早池峰山と賢治」の展示館を出て「石川旅館」を探しました。
橋の左のところに石碑が建っています。
スイカで乾杯していた「科学者」としても自信に満ちていた
賢治のエピソードがいくつも残されている町です。
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