内部のユーモアある展示物です。軽便鉄道の駅のそばにある、猫の歴史と地理を調べている事務所の「事務長」黒猫です。
心配りの豊かな事務長ですが、だんだん他の猫のペースに乱され最後には事務所閉鎖まで追い込まれてしまいます。
一番書記は白猫です。
二番書記は虎猫です。
三番書記は三毛猫です。
四番書記は竈(かま)猫です。
かま猫はもともとどんな猫でもいいのです。皮が薄く寒がりのかま猫は、
夜かまどの中で寝る癖があります。
だから「すすけていて」汚いのですが、事務長と同じように「黒い」ので、
少し同情され心に留めてもらっていました。
猫の行動や仕事ぶりも面白く書かれ、寓話としてウィットと
教訓に満ちています。
多分場所のモデルになった稗貫郡役所(岩手軽便鉄道の鳥ヶ谷崎駅前にあった)の中に展示された猫たちを見ていると、物語がだぶり
個性的な猫たちに生命を感じます。
真面目な資料の公開とユーモアのセンス溢れる猫の人形たち。
こころ暖まる大迫の展示館です。
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