大瀧雅寛

2011年夏の水上高原旅行

2011年8月12日 | 大瀧雅寛 | Comment[3]

2011-0808-ootaki.jpg 水上高原ホテルから奥利根、坤六峠に向かう唯一の奥利根ゆけむり街道が通行止め

毎年恒例の夏の家族旅行は、今年も水上高原に行きました。

水上高原ホテル200に到着すると、家内と娘をホテルをロビーに残し、私はひとり奥利根に向かいました。

昨年訪れた、奥利根水源の森や、田代湿原、花咲湿原を楽しみにしていたのですが...


2011年夏の水上高原旅行

奥利根ゆけむり街道(県道63号線)は渓流に沿って、尾瀬方面に向かいます。

2011年夏の水上高原旅行

通行止め。7月末の大雨で土砂崩れが発生したそうです。群馬の森は狭山丘陵の森との自然の厳しさの違いを実感しました。

ゲート脇の空き地に車を停めて、少し散策しましょう。

2011年夏の水上高原旅行

一番多く見かけるのは、アキアカネでした。

この夏、行田市に工事現場があり、頻繁に行田市に出かけていたのですが、6月末のある日、たくさんのアカネトンボが現れました。

行田市は利根川と荒川に挟まれた場所で、利根川と荒川をつなぐ武蔵水路が北から南へ流れています。

もしかすると、このアキアカネも行田市あたりから、この避暑地を訪れたのでしょうか。

2011年夏の水上高原旅行

ひらひらと大きな翅の蝶が通行止めの道の上を自由に飛んでいます。

2011年夏の水上高原旅行

ミヤマカラスアゲハです。道路脇のコンクリートの斜面から、地下水がしみている場所に降りてきました。

2011年夏の水上高原旅行

水分だけでなく、ミネラル分も補給しているのでしょう。

2011年夏の水上高原旅行

早々にホテルに戻りました。ホテルのまわりも深い森です。

2011年夏の水上高原旅行

ちょうど娘が、虫スタンプラリーをしていました。見つからなかった虫を探すのを手伝いました。私よりたくさんの虫を見つけていました。

ホテルの最上階のラウンジは遠くの山並みが美しいです。そこのパソコンで新しい周辺の散策地を探します。

2日目の明日は、高原のトンボがいそうな「大峰沼」に行くことにしました。


2011年夏の水上高原旅行

翌日の朝、ホテルから1時間かけて、大峰沼の手前の小さな沼に到着しました。さて散策しようと車から降りると、地元の方に出会い挨拶をしました。

すると「あなた、そんな軽装で行くの?」と、半袖のTシャツにGパン姿の私に言いました。

最近、大峰沼の周辺はヒルが多くなったそうです。その方自身もヒルに噛まれたことがあるとのことでした。

「いつの間にか衣服の中に入り」、「痛みもなく血を吸われ」、「傷口からの血はしばらく止まらない」と...。


私の好きな映画、「スタンドバイミー」の映画の一場面が脳裏をよぎりました。

森の奥を目指す4人の少年たち。沼で悪ふざけをしていると、木の枝で待ち構えていたヒルが、首もとを狙って落ちてくるのです...


「あなた、ひとりなら大丈夫かな...」と、地元の方の話が続きました。

「ヒルは目がないのに人の気配がわかるんだよ。列をつくって歩いていると、一人目でヒルは気づき、三人目あたりの人に落ちてくるんだよ」

とどめをさされた私は、大峰沼を散策するのを断念しました。

ワタシカラノキョリのリンク集には、「ヤマビル研究会」を紹介しています。

後日、調べてみると、ヒルのことがわかりました。

このサイトを見ると、なぜヒルが増えたのが、よくわかります。

「ヤマビルはなぜ増えたのでしょうか?」 「ヤマビル研究会」

旅行の準備は撮影機材だけでなく、深い自然と接するには身を守る準備が、何よりも大切だと実感しました。

インターネット上だけの情報ではなく、やはり口コミ、地元の方のお話がとても有用だということも、あらためて実感しました。

2011年夏の水上高原旅行

大峰沼から帰り道、もうひとつチェックしていた、「みなかみ町藤原」を目指しました。

武尊山北側の登山口があるこの山は、利根川の最上流にあたります。

渓流に沿う遊歩道を登っていきました。しばらく歩くと小さな池に到着し、ひと休みしました。

手前にある草薮がなぜか揺れています。

そこから姿を表したのは、熊のおしりでした。私は慌てて、逃げ出しました。

ひとりでの散策は、いとも簡単に危険の遭遇するのかと、実感しました。

とはいえ、この場所は武尊山へと続く魅力的な高原です。今度は当麻さんを誘いましょう。

彼なら、熊を張り倒すほどの腕力がないかもしれませんが、熊を説得することならできるかもしれません。

「土砂崩れ」「ヤマビル」「熊」と、2011年の夏の高原散策は、学ぶことが多かったです...。

Comments [3]

No.1

犬の額にほくろが出来た。飼い主が毎日見ていると、だんだん大きくなる。心配になって動物病院に連れて行ったら、ポッコ!っと取ってくれたそうじゃ。

こういうことじゃった。犬の散歩中に草むらにいたヒルが犬に付いた。ヒルは血を吸って大きくなった。ことの顛末はこうじゃよ。狭山丘陵で熊には会わんだろうが、スズメバチやヒル、マムシやトゲのある植物そして湿気のある高温など、気をつけなければいかんね。

No.2

アキアカネ垂直に逆立ちしていてすごいですね!
僕だったら全然もたない・・・
ミヤマカラスアゲハ、鮮やかな色です。癒される~。

水上ではこの蝶が普通に飛んでいますよ。ただ、とんぼの種類は狭山丘陵よりは少ないようでした。夜間は雨になり、星空と蛾を観察しようと楽しみだったのですが...

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