このキノコのことは,良く知っていました。身近に普通でしたし,ユニークな姿で印象が残っています。ツチグリだと思っていたら,よく似たツチガキというのがあるのを最近知りました。
Olympus OM-D E-M5 & Pentax K5Ⅱs,K3
8-9月頃,丘陵の小さな斜面に古くなったものを見ていつか
新鮮なツチグリを見たいと思っていました。
観察は11月25日,自分が小さい頃の印象は,夏のイメージで,
土の表面に出た独特な星型の姿でした。
この固体は襟(えり)は地面の中ですが,胞子は熟している
ようでした。
胞子画像。400倍に,接眼ミクロメーターを重ねると,だいたい
3目盛りなので,7.5μm(0.0075mm)でした。
画像をトリミング。表面にはまだらにイボがあって,密集して
いるところでは球体全体を利用した歯車のように絡んでいました。
これは23日に観察したもの。上は4個,下は2個隠れています。
丸まった襟が斜面を転がらないように,必死につかまっている
ようでした。
9月5日に見かけたもの。これもツチグリだったのでしょうか・・・
違う所,9月29日。白っぽい仲間が見つかりました。ツチグリ?
雰囲気が違います。
これはツチガキ(土柿)の仲間みたいです。Hirokouさんに見せて
いただいたお写真がヒントになりました。
これにはアズマカニグモが,くっ付いていました。
ツチガキの底には短い菌糸が付いていました。
幼菌が地面から顔を出し,襟を拡げるように成長するとしたら,
襟は地面の上です。
シロツチガキかフクロツチガキかな。ツチガキはホコリタケ目
「ヒメツチグチ科」。始めに紹介したツチグリはニセシュウロ目
「ツチグリ科」。分類では目も科も違うんですね!
10月22日,この場所では日の出が「ダイヤモンド観覧車」になり
ました。地面から出たツチグリ(ガキ)みたいな太陽です。
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