当麻喜明

ヒョウタンケホコリでいいかな?

2015年11月11日 | 当麻喜明 | Comment[4]

001.jpg 2015.10.25 hyoutan-gata

ヒョウタンケホコリとトゲケホコリ、キケホコリは同定が難しいです。さらに、3者をまとめてヒョウタンでくくることもあるのです。

Pentax K3 & Olympus OM-D E-M5 & Ricoh GRDⅣ


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10月25日、子嚢の粒がけっこう多いケホコリを見付けました。
ヒョウタンケホコリのようです。


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粘菌に興味のあるケバエ?黒いダニのような虫も。


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27日の同じ仲間は切り株のキノコの間にありました。
キャラメルコーンみたいな形です。


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胞子は、ペットボトルキャップに集めるようにしています。
スライドグラスに載せるにはちょうどいい大きさです。


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400倍で見ると、竹細工の網のかごのように見えました。
バルサムで封入すると、ラグビーボールのように変形します。
案外「水」封入で、いいのかもしれません。


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上)透過照明 下)簡易落射照明

平滑型の細毛体に付いた胞子。落射照明ではっと!する美しさ。


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平滑に見えた細毛体にも横筋の模様があります。胞子は穴のような
部分があり、耐圧の潜水艇にも見えました。


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短い細毛体。両端は尖っています。


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上)GRDⅣによる100倍コリメート撮影 中)下)OM-D E-M5による拡大法

細毛体には、らせん形の模様があるものがメジャーでした。


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細毛体の中にはトゲ状の突起があるものが、少数ありました。


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図鑑によれば「トゲケホコリ」の特徴とされています。
キャラメルコーン型の粘菌はトゲケかもしれません。


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11月5日に見つけたキケホコリの仲間。いずれにしてもケホコリの
仲間を同定するのは難しいですね。日本での粘菌確認種600ほど、
蛾は5000以上です。粘菌の同定はなんとかなると思っていたの
ですが・・・甘くないですね!

Comments [4]

No.1

細毛体、胞子の形状からは、私はヒョウタンケホコリに見えるのですが如何でしょうか?
細毛体の先端が尖っていますし、胞子の輪郭の切れ込みもヒョウタンのように見えます。
何れにしても難しい!!!

粘菌観察に必要な、資料・ルーペ・顕微鏡と、だんだん揃ってきましたが、「観察経験」はまだ不足がちです。雰囲気や匂い(?)みたいな直感をはやく手にしたいです。ケホコリたちの細毛体のらせん模様は、胞子散布のときバネみたいな効果を発揮するようですね。
図説版の資料を拝見に、またお邪魔させてください。

No.3

始めの画像は形状からはヒョウタンの様です。
キャラメルコーン状の物はよく見つかるのですが、悩みの種の1種です。
崩れた状態で見つかる事が多く、トゲケホコリが有力だと思いますが、図録には中間型があり完全に区別する事は不可能とありました。
細毛体、胞子の画像とても奇麗ですね、でも図録と見比べても難しすぎます!!!

今年の初粘菌4/23もこのグループでした。形状は似ているのですが、胞子の網目が圧倒的に細かかったです。良いタイミングでのコメントありがとうございました。最新コラムをまもなくアップします。また御指導お願いします!

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