お話は5月の連休後半に始まります。いつものように夜の観察に歩いたところ、近く(頭上)でアオバズクの鳴き交わしを聴きました。翌日も同じ時間に聞こえ、3日目にはICレコーダーを用意しました。準備万端整えたら、残念!アオバズクの生活パターンが変わったようです。この何処かに南方からの使者が暮らすのですが・・・
Nikon D300 + 150mm 1:2.8 APO MACRO HSM & Pentax K5 & Ricoh GRDⅢ
少なくとも2頭がこのエリヤで生活を始めました。
むろのあるような巨木があれば営巣も可能でしょう。
5月8日、参道の階段でヤマトオサムシがミミズか何かの
肉片を食べていました。
銅の光沢を持ち、進化の過程で上翅の下にあるべき下翅が退化し
飛ぶことがないのだそうです。おかげで、じっくり観察できたのか・・・
しばらく見ていたら上空に鳥の気配!!
捜していたアオバズクその人(?)が飛来したのです。
私は「蛾」を捜し、アオバズクはそれを食べに来たのでしょう。
150mmでも十分なくらいの距離での接近遭遇。
7-8分滞在し、もう一羽が上空を北に横切ったら、しばらくして
この個体も添うように追っていきました。
それからの数日間は、もちろん観察時間は長くなりました。
ウチムラサキヒメエダシャクも・・・
フタナミトビヒメシャクやマエキトビエダシャクなんかも、
オオアカキリバだって、
カブラヤガも
フタテンアツバも、
ウスジロオオエダシャクさえ霞んでしまうくらいです。
コヨツメアオシャクが「アオバズクワガ」と改名しても
本物のアオバズクの行動の方に興味津々です。
オオハガタナミシャク・・・
そうだ、4月にはこんな事がありました。
蛾が飛んできたので付けていたマスクを網代わりに捕獲したというのです。
私もプラスチックのカメラケースに移して観察。
じっくり観察できましたが、なかなか同定までは行きませんでした。
その後、蛾は再び羽ばたいていきました。
そうだ!!アオバズクの話を「自然観察事務所」の面々に相談し
許されるなら「夜の観察」の眼を増やせないだろうか・・・
相談したところ即答OKでした!!
Comments [2]
No.1のんき親爺さん
私は5月下旬の昼間の雄のアオバズクの見張り、日没後の採餌への飛び出し7月下旬のヒナとの親子連れなどを観た事はありまが未だ鳴き交わしを聞いたことがありません。鳴き交わしはつがいになる頃のGW初めと知りました。有難うございました。すこし気になったのは赤目の写真です。貴方だけなら大きな影響はありませんでしょうけど、ギャラリーが増えて大勢がストロボをたくと営巣を放棄する例が報告されています。なるべく静かにソッと見守って上げてください。
tomaさんから のんき親爺さんへの返信
コメントありがとうございます。
今年はフクロウの鳴きかわしを間近に聞きました。
そんな時は「とても神秘的で贅沢な夜」だと感じました。
コラムの当日は、証拠を残すことが優先してしまいました。
気をつけないといけませんね!
都市近郊の屋敷林が減少していきます。
色々な理由で手放されるのでしょうが、この地でも
そんな環境変化が最近多くなりました。
コメントする