以前狭山丘陵にトンボの季節や朝霧の中の甲虫たちで報告したコラムの訂正版です。
実は瑠璃色ではないのに「ルリ」のいることに疑問を持つようになりました。そして集団繁殖をしている個体に様々な色を観察し再度「種名」の同定を試みました。
Nikon COOLPIX 990 & SANYO Xacti CA6
この画像から青のオスと赤銅から金色の光沢のあるメスがいることがわかります。
青をルリとし「ルリクビホソハムシ」と考えていましたが、その後「シナノオオミズクサハムシ」という種を知り、画像のものがそうであると結論づけました。
この種の変身個体の多彩さには脱帽です。
このオスは赤銅のにぶい光沢をもっています。
反射光の色調の差なのか、胸部と腹部の色調に差があるようです。
全体が金色に見えます。
この個体の反射光も金色が強く、緑とのコントラストが鮮やかです。
さて同種で異形異色の個体があることがわかってきました。ナノテントウで総称されるテントウムシのグループの多彩さには及びませんが、ハムシの仲間の異形異色の存在も見事です。
異色のシナノオオミズクサハムシの総出演です。この状態を観察出来なければ、このハムシの詳しい生態と確実な種名の再確認はなかったでしょう。
私にとっての貴重な一枚になりました。
( 背景の光点のぼけが菱形になっています。撮影したカメラ Xacti の機械式絞りの形状です。最近のカメラには真円のホールを内部で交換するタイプ、明暗のコントロールを液晶フィルターで行うタイプなどあるようです。タイトル画像をもう一度よく見ると coolpix 990 の絞りの枚数がよくわかります。 )
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