ずっと待っていた報告です。昼のビロードツリアブの画像が撮れず遅れてしまいました。3月26日の夜の観察で、ばったり熟睡中のビロードに会ったのです。カメラレンズが寄っていっても、じっとしていたお陰で十分な接写が出来ました。ちょうどこの頃、多分今シーズン最後のヒロバフユエダシャク♀にも会っていました。
Nikon D300 & Lumix G2
複眼がくっついているので、この個体は♂のようです。
ネコヤナギの花に似た暖かそうな装いです。
鋭く固そうな口器です。ラセン型で長い口吻と、このタイプの口吻、
どんな特徴が隠されているのだろう。
昼の活動中のビロードツリアブを撮してから、これらの画像を報告しよう。
夜21時の戦士の休息。
4月15日、オオイヌノフグリの中のビロードツリアブ。
箸休め?枯れ葉で昼寝??
3月24日、月齢1.8の新月に近い細い月の頃でした。
ブナキリガが休む木の側で、
思いがけなく見付けた命。開花寸前の、梅のつぼみの上に
ヒロバフユエダシャク♀の姿。
25日、開花はじめた花をじっと下に見て、ひたむきに命のバトンを持って
仲間が来るのを待っていました。
通常、同種の昆虫だと♂が早めに羽化した後に、♀の羽化が始まります。
子孫を残す「効率」に役立つとされています。
しかし、このヒロバの場合は少し羽化のタイミングが遅かったようです。
24日夜に見付けたのですが、30日までほぼ同じ場所に留まっていました。
26日には、梅はあと数個のつぼみを残すだけで開花しました。
そのとき撮した最後の画像。多分この少しあと、見えない翅(はね)が
羽ばたいて、空高く昇っていった気がします。
自宅にも来訪者。ウスベニスジナミシャク。たくさんある生き方の中で
フユシャクは、どうしてフユシャクの道を選んだのだろう・・・
Comments [4]
No.1柚子さん
熟睡中のビロードツリアブの姿、初めて見ました。
起きている時もだけど、寝ている姿も可愛いですね~
頭部を持ち上げて固まっている姿が何とも言えないです(笑)
珍しいシーンが見られて得した気分です。
ありがとうございました!
tomaさんから 柚子さんへの返信
出会い頭の・・・ばったり出会したビロードでした。
フユシャク探索の観察で見付けたのですが「戦士の休息」と言った感じの
雰囲気で「やっぱり、しっかり働くには休息も大切だな」と実感しました。
http://lapis2009.blog.so-net.ne.jp/2012-04-17
イチモンジハムシを柚子さんのブログで知りました。
黄色、黒、金属的な暗緑色・・・いつか観察したい甲虫です!
No.3mtana2さん
フユシャク初シーズンが終わりました。
いろいろお教えいただき、ありがとうございました。
秋が楽しみです。
その前に、トンボその他でもよろしくお願いします。m(_ _)m
4月に緑の森の博物館で、「フユシャク♀やった!」と思ったら、メスコバネマルハキバガというフユシャクではない蛾でした。翅の退化したそっくりなのがいるのですね。
tomaさんから mtana2さんへの返信
こちらこそお世話になりました。トンボは羽化したシオヤトンボを大瀧さんが確認(目視)しています。間もなくシーズンですね!メスコバネの記事見ていました。産卵完了のようでホッとしました。私も是非見てみたいですね。
フユシャク♀の道も過酷な進化ですが、最近調べたミノガ(みの虫)も厳しい道ですね。♀の多くは翅どころか脚も無いというのですから、それでも生まれてくるのには「生きている」だけにも相当に尊い何かがあるのでしょうね。
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