当麻喜明

遙か・はるか・ハルカ-もしかして羽斑春蚊(はるか)

2012年3月24日 | 当麻喜明 | Comment[2]

001.JPG 2012.3.17 ooi hi ha konnamon

夜の観察と言っても、そんなに簡単ではありません。仕事の疲労もあるし「ヒトのペア」や「中国武道の剣術家」などに希に会うことがあるからです。しかし元来の自己流探求心が私を誘うのです。「止めようか・・・」と躊躇(ちゅうちょ)した後の観察で、新種を発見したりするので、重い足が動き出すのです。

Pentax K5 & Lumix G2


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17日は小雨の夜でしたが、収穫が多かったので、てんとう虫さんを誘いました。


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キリガの多くは、やはりヒトの気配を素早く察します。
この画像と上の画像を比べると、上の方が少ないですね。
飛んだり落っこちたり、ちょっとした事件だったのです。


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この日の大物は、真ん中の蛾です。


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昼間からいたという、レディー・蛾蛾というより蛾メラ(ガメラ)
という名が似合いそうなトビモンオオエダシャクです。


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羽化間もないトビモンは、カラフルな彩りの毛に覆われた
ビロードの光沢がありました。


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キバラモクメキリガの下に見かけない蛾が翅を立てていました。


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二度目に訪れたとき、ゆっくり花が開花するように独特な
模様が見え出しました。


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モンキキナミシャクでした。


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急に多くなりはじめた、シロヘリキリガ。
上の画像には後述の「黒点」も写っています。


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これも新顔のクロテンキリガ。


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少し色薄のクロチャマダラキリガ。


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この二頭は別の種類の蛾に見えます。一見、共通点は見つかりません。
しかし、よーーーく見ると、腹の背に「黒点」(黒い毛束)が見えます。
マユミトガリバと言うのだそうです。


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さて、画像の右上に注目!春にガガンボや蚊のイメージは結びつきません。


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越冬個体にしては綺麗すぎます。ハル蚊の、もしハマダラハルカだとしたら
年一回羽化のこの時期限りの成虫ということになります。日本に一属一種、
世界的に見ても三種ほどのハルカの仲間です。
7つの県のレッドデータブック入りです。

ハマダラハルカ(Haruka elegans Oka)学名が「ハルカ エレガンス オカ」
ですよ!キリウジガガンボが聞いたら、寝込んでしまいそうな美しい名です。


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糖蜜観察の副産物でしょうか。
「夜、足を運ぶ」お陰で、思いもかけぬ勉強(収穫)があるものです。

Comments [2]

No.1

どうも先生Kんべです。

26日に星と星の間に月が見えると先生が言ってたので
9時ごろ思い出してみてきました~
見えましたね・・・
キレイでした。

今日も明るい金星の上に月が移動しますが、きっと見ごたえある
美しい夕景になると思います。
もし双眼鏡があれば、それで月を見てください。
「地球照」という現象で、影の部分の模様がくっきり見えるかも
しれませんよ!コメントありがとう!

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