大瀧さんと六道山周辺の谷戸を確認しながら散策しました。狭山丘陵東部は八国山緑地を除くと、宅地化され知らぬ間に市街地に消えていくところが多いのですが、西部は(私たちにとって)未知な部分もあり、良好な谷戸が少しの公園化だけで残されているところも多いです。
TAMRON SP 70-200mm F2.8 + PENTAX K20D
お茶畑のジョウビタキ(メス)です。野ネコがいないならお茶畑は野鳥にとって、日向ぼっこにも隠れ場所にも最適です。来月末には新茶の収穫が始まるかもしれませんが、それまでは野鳥たちを発見しやすいポイントです。
農業用フェンスにも別のジョウビタキ(メス)がいました。私には見えませんが、この穏やかな谷戸の農地のどこかには彼女らの縄張り争いの休戦ラインが引かれているのでしょう。
岸田んぼより東の、開発と保存がちぐはぐにライン引きされた、小さな谷戸にはルリビタキ(オス)が来ていました。カワセミのように湿地に向かって何度かダイビングしていました。低く飛行している羽虫の何かを捕まえていたのかもしれません。
しばらく歩いたら杭の上にルリビタキ(メス)がいました。この時期ですから両者ペアーで食事に来ていたのかもしれません。ルリビタキたちは、
「ヒト、ペアー観察に来ている悪いことしない、まだいよう・・・」
と考えていたかもしれません。5mくらい先に止まっていたのですが、「フィールドガイド 日本の野鳥」高野伸二著 によれば、もともとルリビタキは「あまり人をおそれない」と記述されていました。
アオジが梢にとまっていました。まだ地鳴きですが、初夏高原で聞いたアオジのさえずりは美しく、声美人の鳥だなあ・・・と思います。
エナガの群れに遭遇し、しばらく観察をしました。どうも落葉樹にやっと付き始めた春芽か冬芽を食べているようでした。中華スープに使う「れんげ」に小さな(本当に小さな)くちばしが付いたような鳥です。
十円玉(百円玉でもよいのですが・・・)くらいの花を付けたバラ科の植物がありました。
湿地の水面下にオタマジャクシやヤゴを探していた私たちには新鮮な花でした。
モミジイチゴという植物だと後でわかりました。
なるほどつぼみはイチゴのように見えます。
六道山周辺の谷戸は、岸田んぼの様な広いもの以外にも周辺に南北で5本くらいはあるのでしょうか。昔はどこでも見かけた風景でしょうが、今は限られた場所にしか残っていません。首都圏に近い狭山丘陵の魅力の一つは「昔はどこにでもあったものが、今はここにしか残っていない」そんなところにもありそうです。
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