観察は㋄29日から6月2日。初夏に吹く西風が語源の「樹上性のシジミチョウ」の一群があります。カワサキのオートバイにゼファーというのがありました。これも語源は西から吹く風でした。
Pentax K-3 + SMC PENTAX-DFA MACRO 1:2.8 100mm
5月29日、田んぼの奥で見つけたウラナミアカシジミです。
6月頃、樹上でテリトリーを守りながら沢山飛ぶのが見られます。
小ぶりなシジミチョウの仲間で、生活場所や年一回の発生で区別
され、1-3群に分類される25種の一群をゼフィルスと呼びます。
サトキマダラヒカゲ、こちらはジャノメチョウの仲間です。
蝶と蛾を、わざわざ区別してしまうと素敵なデザインを見落とす
ことも。ヤマトカギバは、学名の最後がジャポニカです。
再びゼフィルス。ミズイロオナガシジミです。水色のチョウでは
ありません。むしろ潔い薄茶色のラインが美しいチョウです。
林から抜けるとき飛んできたテングチョウ。
名前と姿が一致します。
5月31日10時頃、太陽に暈がかかりました。2時間後には一面
層状の雲が太陽にフィルターを掛けました。
少し暗い湿地の中でサラサヤンマを見ました。同行の虫仲間の
方が縄張りに侵入したので、ちょっと威嚇されました。
あるいは、この長靴をよく知っていたのか、安心して休憩して
くれました。
近くで見つけた、サラサヤンマのヤゴの羽化殻です。
この日の田んぼは、近くの幼稚園の野外学校みたいになって
いました。
5月31日の苗床の苗。あと一週間は、このゆりかごで暮らして
もらいます!アメンボは飴のような甘い匂いを臭腺から発する
と言います。アメンボは「飴の棒」なのです。
観察してたら、知らない幼稚園の男の子に話しかけられました。
「これ、写して!」
子供たちの足音か振動が伝わり、畔近くの小さなトンボが飛び
ました。3センチほどの・・・
アジアイトトンボです。接写レンズで接近し写すと、再生画面で
ルーペのように使えます。彼らは、情報を自ら「見たもの」から
得ています。ワンクリックではないのです。
田んぼ広場の堆肥囲いに、サトキマダラヒカゲ。トラロープに少し
似ていますが、ずっとシックです。
苗取り田植えのとき、明るいおしゃべりの絶えないベンチですが、
今日はお行儀のよい幼稚園生の野外教室の椅子になっていました。
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