当麻喜明

馬の背を分ける天候とカトカラ

2012年7月 1日 | 当麻喜明 | Comment0

001.JPG 2012.6.2 gyogan de mita kasa

5月最終日から6月初めの、なんとも遅い報告です。職場周辺の観察なので、ほぼ毎日観察が続き更新が毎日出来ないので、データが貯まってしまうのです。今回は天候の急変と前翅と後翅のコントラストを持つ蛾とのコラボでまとめてみました。タイトルは Pentax Q にフィッシュアイで撮影しました。

Lumix G2 + Pentax Q


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重そうな雲がやって来ました。


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「これは降られるな!」
とは誰でも警戒しそうな怪しい雲でした。


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予測通りの雲でした。私を追いかけて雨がやって来ているのです。
矢印が「馬の背」です。


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アサマキシタバ。
このように前翅にくらべ後(下)翅が色彩も豊かで美しい翅を持つ蛾を
「カトカラ」と言います。ギリシャ語のカト(下)とカロス(美しい)
から作られた属名で、世界に250種が知られているそうです。

日本には「シタバ」と称されるカトカラ属は30種と言いますから
全種を画像に納めるのも夢ではありません。


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カトカラにも関心がありますが「クチバ」も好きな蛾です。
オオウンモンクチバ。


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「アツバ」も好きです。フジロアツバ。
この蛾にも素敵な「色」が隠されていました。


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濃紺です。武士の鎧(よろい)の紫紺にも似ています。


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リンゴツマキリアツバも紫紺なら負けていません。
このアツバの後翅にも黄色が隠れていますがカトカラ属ではありません。


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カザリツマキリアツバ。
前翅には金のブローチと青いシャドウがかかっています。
「曇り時々晴れで陽も差すでしょう」といった色彩のレディー・蛾蛾。
今日のテーマは「天気」がらみなので・・・


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外で見たカシノシマメイガ。
幼虫は菓子や穀物だけではなく、動物の乾燥糞も食べるようです。
この子はどちらで育ったのでしょう。


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キマエホソバ。


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私のフィールドノートには「端正な蛾」と書いてあります。
キシタホソバ。

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さて、雲が行くとステージの膜が開くように「その後」の空が見えました。


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のどかな牧歌的な空の出現です。
此処(ココ)の空・・・で、「ココソラ」という言葉を思いつきました。
さっそく誰かが使っていないかと検索したら、ココドラがヒットしました。


ココドラとは、ポケットモンスターに登場するNo.304のポケモン
だそうです。鉄を食べて鋼の身体をつくり、街の橋や線路を食べる
困りものだと解説されていました。

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