葉緑体を持たず光合成をしないけれど、花を咲かせ種子をつくる不思議な植物が満開です。記述の仕方では「「葉緑体を持てず」「光合成が出来ず」と書けますが、進化の過程で寄生して栄養をとることを選択した何かがあるのでしょう・・・光合成が出来ないのではなく、しない植物なのです。
私たちも自分で栄養をつくらないので、栽培したり育てたり、狩りをした命を食べて生きていきます。
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白い大理石の様な、あるいは海泡石(メシャム)のパイプのようなギンリョウソウです。
枯れ葉や生物の死骸に寄生しているので、落ち葉を突き破っての発芽です。
ちょっとスヌーピーに似ています。
このような群落をつくっている場所が、菩提樹池周辺には点在します。
ナンバンギセルもよく似た植物ですが、生きたススキの根などから栄養をとります。
枯れ葉などに寄生するギンリョウソウは菌類に近い生活です。
しかし花を咲かせる種子植物です。花が中にのぞけます。
周辺の菌類です。種子とは違った発芽率(効率)の極めて低い「胞子」で増えます。
寄生して生きているキノコ達も、胞子を散らした後はアリの栄養源となったようです。
所々にかじられた跡が・・・ノンコレステロールを食するとは健康的です。
ミズイロオナガシジミです。6月から9月ころの短い成虫期間で越冬性の卵を残します。
ゼフィルスと呼ぶこともあります。西風の神といった意味があります。
田んぼまで降りてきたらコオニヤンマが休憩中でした。
後脚が長く枝の先端には不器用に留まりますが、こんなところなら居心地よさそうでした。
カノコガが葉の裏側にとまっていました。腹部の模様は「ハチ」をまねたものとも言われますが、
どう見ても飛ぶ姿はフワフワで飛び方までは擬態出来なかったようです。
カノコガのカノコは翅の模様を「鹿の子」の斑点にたとえた名前です。
和菓子の「鹿の子」は、ようかんの地をあんで包んで、甘く似た小豆をはり付けたもので
たいへん美味なものです。
どうも私は甘いものに寄生して生きているようです。
狭山丘陵いきものふれあいの里センターでは「雑木林の菌類展」を7月11日(日)まで
実施中です。
トンボ-2010-016:コオニヤンマ
Comments [3]
No.11-3組さん
最後の蝶の写真すごいですね。
No.2グリーンガム 葉緑体さん
葉緑体を持たず生きるなんてすごいですね。
No.3tomaさん
羽化したすぐの頃のカノコガの白いところは、透き通ったように綺麗です。雑木林や庭の植え込みの側で、しゃがんでみると、葉の裏に「たくさんの命」が見つかります。「住み家を造れない昆虫」は強い雨の日「どうしているのだろう?」と心配になることがあります。
どうも「葉緑体を持てない」のではなく「葉緑体があったのに」持つのをやめたようなのです。花を咲かせて種子をつくることはするギンリョウソウは、どうしてそんな生き方を選んだのでしょうね。西武球場の近くにある菩提樹池や田んぼには、まだまだ不思議なことがたくさんあります。7月の終わり頃には「ホタル」も飛んでいます。行ってみると良いですよ。
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