当麻喜明

不思議不思議な生き方-クサカゲロウ(幼虫)

2011年7月17日 | 当麻喜明 | Comment[4]

001.JPG 2011.7.16 arahata no fuji fukkatu!!

荒幡富士に7月1日に登れるようになってからは、私の「いきふれ」エリヤの散策は、この登山からスタートすることになりました。空を見て足下を見て、たっぷり1時間は掛けるのですが、けっこう面白いものに遭遇します。

Pentax K5 & Lumix G2


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一匹のアオバハゴロモ(幼虫)が手すりの木柵を歩いていました。
集団でいると、木の枝が雪化粧したように白くなります。


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さて、第一の画像は正面から・・・
糞のような白い物体です。


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横から・・・
6本の足がのぞけます。


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鳥の糞に似せた擬態のようですが、ちょこまか動きすぎます。


006ハゴロモヤドリガ.JPG


同じ日、別のところでも発見!


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主(あるじ)の正体が一番はっきりわかります。
寄生の本体昆虫から離れた、単独の幼虫でしょうか・・・
成虫の期間も短く、生態もよく分からないとされる「ハゴロモヤドリガ」でしょうか。

記載後まもなく、てんとう虫さんから「クサカゲロウらしい」とコメントを頂きました。
早速改訂版のコラムになるよう加筆いたしました。

生涯で食べたアブラムシの殻を背中にくっつけてミノとしています。
なんという生き方!!

以前、よく似た白い生き物を観察したことがあります。これもクサカゲロウかも知れません。


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ウラナミアカシジミが鉄柵で一休み。
長生きなのか、遅れて生まれた子なのか・・・


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この日多く見たのですが、記録出来たのはこの一頭。
ウラギンシジミ。


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キタテハは落ちずに残った枯れ葉のような色調。
羽根を開くと、しっかりヒョウ柄。


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さて・・・どうも色調が該当するものがなく不明種としたい。
上はシジミチョウクラスの大きさ。下は少し大きく、樹液を吸っていた。
焼けたステンレスのような色に該当種が見つからなかった・・・

てんとう虫さんから「ムラサキシジミ」「ジャノメチョウ」とアドバイスを頂きました。
さすがの選(探)虫感に感謝です。


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最後はコガネグモの仲間だと思われます。
面白さを感じたのは「隠れ帯」「白帯」と言われる部分なのですが、
ローマ字を知っているような模様にビックリしました。

Comments [4]

No.1

あ~前のルリタテハの写真は、外側の柄と内側の柄の写真か…悔しい~。でも初めてこの事を知れて良かったです。コガネグモの仲間柄がおもしろ~い後、この場を借りますが先生も知りたいと思うので…この間、ぼくの事を書いていたそこのあなた!学校で声かけてください。お願いしま~す。

ルリタテハは、春に丘陵に行ったとき観察しませんでしたか?草原で見るルリタテハとは違った生き物に見えました。あの時の春の丘陵から草苅が2度実施され、久しぶりに行くと違う場所に感じるかもしれません。台風が行くと、さらに夏の深さが増しますね。

No.2

当麻さん、こんばんは。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
「ハゴロモヤドリガなのでしょうか」の虫はクサカゲロウの幼虫だと思います。
生まれてからこれまで食べたアブラムシなどの食べかすを背中に背負って自分をカモフラージュしているのです。
セミヤドリガは、以前こちらのHPに当麻さんがアップされたことが有りました。
その時にコメントしたのですが何故か表示されませんでした。
白くて丸い綿のようななかに足が見えていましたね。
焼けたステンレスのような色のチョウはジャノメチョウです。
シジミチョウクラスの大きさのチョウはムラサキシジミでしょうか。

荒幡富士には、しばらく行っていませんでした。
私も行ってみます。


いつも丁寧に読んでくださりありがとうございます。改訂版に書き替えました。背中に食べかすや自らの糞を背負う幼虫は以外に多いのですね。カモフラージュだけでなく、何か意味がありそうです。生き物の行動は面白く不思議です。てんとう虫さんの以前のブログ名「不思議見付けた!」の世界を感じます。

荒幡富士の地震後復旧工事は富士山の山開きに合わせて完成されたようです。ここと六道山の展望台は虫の目線を鳥の目線に替えさせてくれます。

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