当麻喜明

夏だ!ホタル蛾だ!!

2011年7月10日 | 当麻喜明 | Comment[6]

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梅雨が明けたので、これからしばらく「夏だ!!」という気候が続きそうです。丘陵のあちこちでホタルが舞っていることでしょう。そこでストックしてあったホタルガの画像をまとめました。シンプルで美しいホタル蛾です。あわせて大瀧さんが今日撮された、ミニホタルガも紹介します。

Nikon D300 & Pentax K5 Lumix G2


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翅のVサインは見事です。
シロシタホタルガは内側の白いラインが、角ではなく、もう少し高い位置に
入り込みます。


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ホタルガとシロシタホタルガ・・・
どちらが進化型なのかな。あまり考察を続けるとシロシタ教授が機嫌を損ねるので
今日はこの辺で・・・


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真後ろから撮せました。


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ホタルガは、触覚のことに美しい蛾のひとつでしょう。
メタリックブルーに光る両側に拡がる櫛状です。


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全体を見ても、黒白赤青をセンス良くまとめています。


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さて、いつものガガンボかと思ったら翅の模様が「斑(まだら)」で変わっていました。
よく調べたら ヒメガガンボ の仲間でした。


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ホタル的といえば写真に写したクロヒカゲは特筆です。


203.JPG


フラッシュ閃光の一瞬ですが、蛍光の青い色が蛇の目の外周に現れます。
観察会などでは「月の妖精」「月の女神」などと呼ぶことがあるそうです。

今回のコラムはこれで終わる予定でしたが・・・

フィールドの大瀧さんから連絡が入ったのです。

「ホタルガそっくりの小さな蛾がいる!」


タケノホソクロバ.jpeg2011.7.10 M.Ootaki


「大きさは1cmクラス、シロシタ教授のところの生徒のようだ!」

なるほど、面白い蛾の発見です。

タケノホソクロバでした。
シロシタ教授ファミリーも充実してきました。

Comments [6]

No.1

toma先生、脱帽。
毛虫はイヤだけど、レディ~蛾蛾は私の中で市民権を得ました。
蛾は蛾だけど、マダム蝶々に負けず劣らないことがわかりました。
そう、このホタルガやクロヒカゲは見てみたいわ。

キアゲハの幼虫は3匹は発見。三つ葉の花芽を食べてました。

我が家にオニヤンマが入ってくることがありました。常時水が
流れている側溝があるのです。そこにヤンマのヤゴがいるのかも
しれませんね。抜け殻はあっても今年はヤンマは見かけません。
さて、いつ頃お目見えでしょうか・・・楽しみです。

蛾の擬態にはいつもビックリしています。冬気温が低くても活動できるフユシャクの循環系の巧みさも不思議です。あまり蝶だからとか蛾のくせにと分けない方が生き物と良い付き合いが出来るかもしれません。

家の周りでヤンマが暮らせるなんて羨ましいです。我が家も昔は、開けっ放しの縁側からオニヤンマが入ってきたり出ていったりしていました。

No.3

こんばんは!
蛾は悪さをするものも中にはあるので余り近寄りませんでしたがこのホタルガだけは別格ですね
なんと言っても美しい!!
触覚のメタリックブルーと頭部の赤が印象的です
クロヒカゲの眼状紋のブルーも綺麗ですがフラッシュを
使わないとこの怪しい色の表現は出来ませんね

逃げていくホタルガが圧巻で、スローモーションのようで着地点を見失うことがありません。メタリックブルーも独特な輝きで美しいです。

http://toma.ootaki.info/sq-july/2010/2010-0730-toma/

ここに飛行中のものがありました。

クロヒカゲのブルーは写真にしないとわからないですね!本人は知ってか知らずか・・・

No.4

当麻先生!タケノホソクロバの写真が昨日の大瀧さんの記事にも載ってますね。でも写真に個性があって面白いですね。後、クロヒカゲに似ているヒカゲチョウが、僕が前に先生に見せたかったと言っていてどこかになくなってしまった蝶みたいです。大瀧さんの昨日の記事にたまたま載っていて分かりました。

謎が解けて良かったですね!大瀧さんに感謝です。両者はよく似ていて黒いラインの切り込みの深さで判断しています。新しいコラムにモジャさんの見付けた「コミスジ」が登場しますよ!

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