当麻喜明

琥珀の中で生き続ける(?)虫

2016年6月14日 | 当麻喜明 | Comment0

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ミュージアムショップで「恐竜時代の虫に会える!?」とPRされた、虫入り琥珀を買ってきました。琥珀の中でも年代が比較的浅いコーパルで、マダガスカル産だそうです。

LEICA SE4 + Ricoh GRDⅣ


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数千万年から数億年前、植物の樹脂が地中に落ちて化石となった
琥珀。その過程で粘着質の樹脂に虫が捉えられることがあります。


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琥珀中に見られる、黒っぽいゴマ粒が全部「虫」です!


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ライカの双眼実態顕微鏡で拡大していきましょう。


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蚊のような、ガガンボのような虫でしょうか。蚊の仲間なら、
ジュラシックパークのように、恐竜の血液を吸ったのでしょうか。
でも、新しい時代のコーパルですが・・・


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物言わぬ琥珀の虫に、尋ねることは出来ません。


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翅のある3-4mmのハチ・アブの仲間。


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腹部には、帯状の模様が見られます。


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これらの虫は難解です。屈折や琥珀表面の反射、濁った模様の
中で鮮明ではありません。ハエの仲間?


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閉じ込められた泡(空気の粒)です。近くにいた動物の
呼気でしょうか。


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今回の資料は、マダガスカル産のコーパル。歴史は数百万年だと
いいます。恐竜時代より、ずっと近代ですね。前出の蚊は原始人の
血液なら吸ったのでしょうか。いずれにしても、旧石器時代から
人類のセンスは琥珀は「美しいもの」と感じていたようです。


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