当麻喜明

孤独なゴミグモ

2014年2月 8日 | 当麻喜明 | Comment0

001.JPG 2014.1.31 kodoku na gomigumo

以前紹介した職場にいたシロオビフユシャクは、昨年の12月26日から今年の1月23日まで健在でした。その後どうしても見つかりません。風が強かったからなあ。シロオビをくまなく探している最中に、面白いクモを見付けました。

Ricoh GRDⅣ & Pentax MX-1


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夏場のゴミグモは観察しづらい。食べ残しや自分の脱皮殻で円形の巣の
中央に「隠れ帯」を作り、そこに潜んでいるからです。


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だから餌の少ない今が、ゴミグモの観察好期と言えます。
網には、孤独なゴミグモがさびしく暮らしていることが多いからです。


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ゴミグモを見付けたのも、シロオビフユシャク♀を探していたからです。
この壁を毎日見ていましたから。


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最後に見たシロオビ。


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もちろん、コーティングされた卵のパッケージは健在です。
サクラに若葉が繁るのを待っています。


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ハエトリグモ?これもシロオビ捜索中の産物です。


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近くの神社のヒメグモの仲間。


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ひとつの建物に、大勢の人が生活していると時々情報が入ります。
画像中央に黒っぽいかたまりがみえませんか?


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開いた窓から、フクラスズメが入ってきていました。


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ここはにぎやかですよ!
と、説得して外の木に移ってもらいました。


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もう一度ゴミグモ。いつもは脚をたたんで、こんな格好でいることが多いです。
しかもゴミの中に混じってです。


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腹部の前に突起が2つ、後ろに6個の突起があります。
初めてゴミグモを見た人は、身体の構造を一目ではわからないでしょう。


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細い糸で、中空に浮かんだゴミグモ・・・


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NASA/National Geographic,October 2007

初めて人類が命綱なしで挑んだ宇宙遊泳に似ているかも知れない。

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