当麻喜明

狭山丘陵に珍客-マツヘリカメムシ

2010年4月14日 | 当麻喜明 | Comment[2]

マツヘリカメムシ@2009.10.11

昨年の秋の我が家の珍客は、確信できる種名がわからないままパソコンのファイルの中で眠っていました。マツモムシを検索中にヒットした詳しい方のブログで「マツヘリカメムシ」だとわかり、種名からの検索で「かわさき自然調査団」の図鑑ページを見付けました。Web上で調べる限り2008年から確認されだした外来種でした・・・

FA MACRO 50mm F2.8 + PENTAX K7


    m2.jpg

色や表面の様子は松の樹皮によく似ています。和名は最近つけられたわけですが、
特徴をとらえた命名です。

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はじめ外の観測室にあがる階段の陰にいましたが、ひとの気配を感じてか、自己主張か、
モルタルブロックの壁を大きく迂回し、ノシノシと移動を始めました。

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2cm位の体調で、頭部がカメ似、色は松、これがキーワードです。何処かで確認されている方もいるでしょう。北米西部あたりから、あるいはヨーロッパからやって来た珍客は、
狭山丘陵の「包容力」のある生態系で居場所を見付けてしまったのでしょうか。

整った生態系のピラミッドも実は「穴あきチーズ」のように外からの生き物を
受け入れる余地があります。どうか立ち枯れもすすんできた狭山丘陵のマツですから、
樹液のほんの数滴程度だけを食する旅行者であってほしいです。

m5.jpg

意を決したマツヘリカメムシ、今度はモルタルの壁を下に向かう決心をしたようです。

m6.jpg

FA MACRO 50mm の視界から消えていくように去っていった珍客・・・そして画像もパソコンの中でしばらく眠っていたのですが、今回きちんと「外来種」というファイル名を与えられて
「ガビチョウ」の画像と共に保存されるようになりました。

Comments [2]

No.1

調べてもなかなか見つからず,諦めていましたが
お陰様でやっと見つかりました。

マツヘリカメムシの分布は東北地方南部まで広がっているようです。

ありがとうございます。

お役にたてて嬉しいです。
団扇のような後脚と菱形模様など、たいへん印象的な
カメムシですね。ここ数年の間の生息域拡大も特筆です。
当地でも毎年見かける種のひとつです。

狭山丘陵はお近くですか。ぜひ観察においで下さい。

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