当麻喜明

いよいよ糖蜜観察4/5-気になるキリガ

2012年3月 9日 | 当麻喜明 | Comment[4]

001.JPG 2012.2.21 kawaii okyakusan

糖蜜酒場の常連に混ざって、時々来店する可愛いお客さんがいます。この日はサイズも小型の一人客が控えめに「のれん」をくぐりました。酒場と呼んでいますが、補給したがっているのは糖蜜ですから甘味喫茶かも知れません。

Lumix G2 & Ricoh GRDⅢ


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この風体は、きっとデコボコマルハキバガでしょう。
面白い名前なので前に一文コラムを書いたことがありました。


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ヨスジノコメキリガに気に入られたナワキリガ。


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ちょっと変わった紋を付けた嬉しいお客さん。
ミツボシキリガ。千葉県浦安のアイドルです。


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ミッキーマウスの半被(はっぴ)を着ているような人気の蛾蛾です。


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飲みっぷりがいいのは・・・


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キバラモクメキリガ。


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空豆のような凹んだ楕円の紋付きは・・・ホソバキリガ。


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整ったジャガイモのかたちの紋付きは、ブナキリガのようです。


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さて、これを何と同定したらいいでしょう。
消えかかった模様をトレースすると、ホソバキリガのようです。
亜外縁線という翅の下に横に伸びる線模様が決め手です。


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個性的な尖った蛾の正体は、

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ミスジキリガのようです。


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チャマダラキリガ。
よく見ると、いろいろな模様が隠れていませんか?


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蛾道の奥が深いところ。この3枚が同じ種だと言ったらどう思うでしょう。
多分みんなホシオビキリガなんです。


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この糖蜜酒場の盛況ぶりは凄いものです。
しかし3月に入ってからの「トトロバー」は閑古鳥が鳴いています。
近くに本物の糖蜜を提供してくれる花が咲き出したとしたら・・・
蛾蛾たちにとっては喜ばしい「春」の訪れなのでしょう。

Comments [4]

No.1

大盛況だった糖蜜酒場に閑古鳥が鳴き始めたなんて
何だかしんみりしてしまいますね。
tomaさんのお店の人気がなくなったわけではなくて、
そういう時期が来たのだという気がします。
シリーズ最後の回にはどんなお客さんが顔を見せて
くれるのか楽しみにしています!

そういう時期がやって来た・・・偽物の私の酒場より本物の花の蜜が良いですよね。先日「白桃」の缶詰を開けたとき「シロップ」はキリガのため(そして私の健康のため)に残しました。あと数回は観察したいので「最後の晩餐」報告を待ってくださいね。

迷い込んだデコボコも面白い蛾です。
http://toma.ootaki.info/moth-butterfly/2012/2012-0201-toma/

でもこの蛾のことなら柚子さんの「野の虫」にも詳しいですね。
http://lapis2009.blog.so-net.ne.jp/2012-02-24

No.3

先日はありがとうございました。
いや~、随分賑やかだったのですね。
蛾というと、ドクガとか大きなでっぷりしたスズメガなどを想像して一歩引いてしまいますが、フユシャクとかキリガはそんな感覚は湧いてきません。
大賑わいの甘味喫茶を見たかったです。

同じ梅の木に、またヒロバフユエダシャク♀がいました。足が速いので今日にはいないかもしれませんが。そして・・・昨夜はキリガ酒場は大盛況でした。生き物にも何かリズムがあるようです。私はまだ今年カエルの卵は見ていないんです。これは私の観察リズムが合わないだけですが・・・今日は去年の今頃のことを考えながら暮らしたいと思います。

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