当麻喜明

雪月星-イリジウム衛星とISS

2012年3月 2日 | 当麻喜明 | Comment0

001.JPG 2012.3.1 tatemono no ueno kougakugensyou

雪月花という美しい日本語があります。雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)という句で使われ、宝塚歌劇団の雪組、月組、花組の語源にもなっているそうです。ここでは2月29日の「雪」新月前後の「月」、金星と木星やイリジウム衛星、ISS の「星」でまとめたいと思います。まずは雪の日の翌日の暈から・・・

Pentax K5 & Lumix G2


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太陽上部の虹色の部分が、横に長い楕円の一部に見えます。
これはタンジェントアークか外接ハロになっているようです。


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大気光学現象の前日は予報どおり未明よりの雪になっていました。


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自然光で僅かに写った降雪中の雪の粒。


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ストロボ光だと、ご覧の通りの落下中の雪の集合体が見て取れます。


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この日、所沢(丘陵に近い)では周辺地より多くの雪が降ったようです。
私の車は屋根からウィンドー、ボンネットへと雪の絨毯に埋もれていました。
救い出してやっと帰宅しました。雪の話です。


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上から明け方2月19日(月齢26.6)、20日(月齢27.6)潮名で「中潮」です。
大潮が新月近くで、月齢では平均29.5くらいです。ここを月齢0.0として明け方に
見えた月は夕空に移ります。潮名は古くから猟師さんたちが使用した暦です。


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2月23日(月齢1.4)の細い月です。潮名では「大潮」の月。
夕方の蛾の観察中に見付け、荒幡富士の上から撮しました。
月の話です。


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2月28日、雪の降る前日夕方の月、木星、金星です。
薄い層雲がやって来て月に冠ができました。


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月齢6.4の「小潮」細い月ですから、冠も歪になるのが普通ですが、
きれいに丸い冠になりました。


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イリジウム衛星の面白さは、その不確かな観望条件にあります。小さな3枚の
金属アンテナに反射する太陽光がたよりなので、予報通り増光しないときも
あります。衛星の姿勢が不安定なこともあるのです。

しかしうまく観察できたときは見事な姿を見せてくれます。
数100m、数Kmで条件が変わるので遠くの友人には伝えられない天文情報です。
2月28日夕方の観察は見事でした。北極星に向かって薄雲をつらぬく、
暢気なゆったりした流星のようでした。


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2月3日明け方には国際宇宙ステーション(ISS)の飛行が見られました。
こちらは100km離れた地でも、まあまあの観測時間が伝えられます。
ISSは、なにしろ低軌道(300km)を飛行する80mという巨大さですから。
星の話でした。

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