当麻喜明

いよいよ糖蜜観察3/5-スパイク付きの脚

2012年2月29日 | 当麻喜明 | Comment0

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ヨスジノコメキリガは当地の極普通種です。普通だからとレンズを向けないと、せっかく生態を学ばせてくれるチャンスを逃すことになります。集団で集まっているところを良く見るので個々の縄張り意識は低いのかも知れません。

Lumix G2 + Ricoh GRDⅢ


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横から見ると厚みがあり、立派な体型です。


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正面から見ると、さらに立派さが際だちます。宇宙空間を飛ぶスペースシャトルか
コンテナ船のようです。これを真似て航空機を設計したら、航空局の飛行許可が
取れるか疑問です。

冬でも普通に食事をとるキリガの、食べたものを凍結させないデザインです。
優れた保温力が隠されているはずです。


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改めて、この豊かな体を支えている脚の工夫をみてみましょう。


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脚最先端の堅そうな爪、脚に垂直に付いた杭のような補助棒。


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脚に、みたところ2本づつ2対の杭(?)これらはどの様に利用するのでしょう。
圧力分散をして身体を支える効果があるのでしょうか。
雨・風・雪に何ヶ月もじっと耐えられる秘密が、隠されていそうです。


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おかしな姿勢で移動が必要なとき、機械的に利用しているのか
接触した感覚がわかる感覚器かも知れません。


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時としてこんなことも起きるのですが・・・

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危険から逃げる行動は「飛び去る」のが発達した生物の行動でしょう。しかし、
彼らをみているとゾウムシのように「死んだ真似」をする場面に遭遇します。
飛ぶ準備が整わない時の、一か八かの行動で落っこちるのです!


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落ちついた雰囲気のナワキリガとヤマノモンキリガ。


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深い色合いですが、私の識別眼では・・・


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チャマダラキリガ。


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この堂々とした飲みっぷりは・・・フクラスズメ。


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もちろんキリガを観察していると、フユシャクにも出会います。
よく似た仲間同士を見つけると、識別の役にも立つし得した感じです。
単独だとわかりにくい、シロフフユエダシャクとヒロバフユエダシャク。
来シーズンは即わかる簡単な種となるでしょう。

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