構造の面白いボトルは使い切っても捨てるに忍びない。きっと工業デザイナーが試行錯誤してモックアップを作り、完成させたのでしょう。シャンプーなどのボトルは噴霧が出来ませんが、この観察に使用してみました。そして恥ずかしながら口吻を(くちびる)と読んで来たのですが、やっと正しい読み方がわかりました。
Lumix G2 + LEICA DG MACRO-ELMAT 1:2.8/45 ASPH.
糖蜜は人工物の上でも有効です。観察と言えどもモラルは必要ですが・・・
コンクリート上だと吸い込みが少ないので、案外持続に貢献しそうです。
複数集まるときも、まったく来ないときもあります。
風向・風力、気温それに月齢など考慮して今研究中です!
春の花が咲き始めるのは嬉しいですが、そうなったら人工糖蜜より
蛾たちには本物を楽しんでもらいたいです。虫愛好家の親心です。
さて、ハネナガモクメキリガが面白いことを教えてくれました。
「僕がどんな風に美味しい糖蜜を吸っているかわかるかい?ワトソン君」
「私も同じだよ。不思議だろう・・・コロンボ警部」
これは難解です。真ん中に穴の空いたストローを想像していたので
この「しゃぶりつき方」に感心しました。
私は昆虫の口のことを口器と表現してきましたが、正しい名称は口吻でしょう。
これを「くちびる」と読んできましたが。正しく読むと「こうふん」ですね!
ハワイやグアム島を「常夏の国」(とこなつのくに)と読みますが、私は何十年も
「ココナツの国」と言っていました
この口吻にはさらに細かい毛のようなものが付いています。太く長い口吻が栄養まで
誘導し、実際に吸収させる部分はこの毛状体でしょう。分子レベルの大きさなら
細ければ細いほど、毛管現象の吸い上げは大きくなります。私は何か消化液の
ようなものを分泌し、外部消化した液体を吸い上げている気がしています。
植物の根毛のような細い毛状構造に感動。
食したあとは、行儀良く口吻はしまい込みます。
小惑星探査機「はやぶさ2」は、こんな方法で地下サンプルを集める計画です。
ここからはキリガ図鑑です。
かなり個性的ですがチャマダラキリガ。
ナワキリガとヤマノモンキリガ。うっとりする美しいレディー・蛾蛾。
ナワキリガのナワは縄ではなく名和だとATSさんから教えていただきました。
名和といえば、私がもっと知りたい「名和 靖」博士ですね。
ファーブル時代の日本の昆虫研究家。セミヤドリガの学名にも登場します。
切り株の上のカシワボシキリガ。
ハンノキリガ。多くの蛾にある翅の小豆状の斑点。
樹表のブロック模様の擬態でしょうか・・・
越冬キリガの話題はまだまだ続きます。
参考:名和昆虫博物館
Comments [2]
No.1蘭音さん
ハネナガモクメキリガって、すごい面白いですね^^
度アップで見ると毛みたいのに覆われてて、凄いなって思いました!!
tomaさんから 蘭音さんへの返信
同感です!すごい迫力で暖かそうですね。たかが虫けらとかたづけられない美しさもあります。枯れたような冬の雑木林ですが、様々な生き物が必死に生きているのを知るのは感動ですよ!
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