当麻喜明

黄色い食卓、秋の西久保湿地

2009年10月18日 | 当麻喜明 | Comment0

秋の食卓にハチとガガンボがついていました。ガガンボはカトンボと呼ぶ地域もあるようですが、大蚊のほうがピッタリです。飛び方もぎこちなく家の中の台所の網戸にくっついていることもあります。我が家の話しですが・・・

PENTAX K7 + DA50-200 + KENKO Pz-AF 1.5× TELEPLUS


いつもの「西久保湿地」東の小川をさかのぼりました。

稲刈りが始まり邪魔な草が刈られたので、
小川はいつもより明るく感じました。
イトトンボも10個体ほど見つかりました。

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妙な腹筋運動を始めたアオイトトンボから色々推理が進みます。

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トンボ類には通常尾のような腹部に10節例外なくあるそうです。左右にはぶれにくいですが上下にはけっこう動きます。腹筋運動に見える動きはオスの繁殖姿勢には欠かせない行動です。一部のトンボの尾をピンと跳ね上げるようなオベリスク姿勢も、この関節のような節があってこそ取れる姿勢です。

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一節の形も中央部が凹みアールを描くラインは強度にも関係しそうです。
進化の神様は一級建築士なんだと思います。

このトンボは目が青く、アオイトトンボだと思います。さらに言えばオスです。
腹部先端がカギ状に・・・ローマ字の C のようになっています。これも繁殖行動に欠かせないデザインです。

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次の画像を見て、この自然のルールに従った見事な構造を想像してください。

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こちらは真っ赤度100%のナツアカネ。
白っぽいミゾソバの横で休憩です。

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頭上にはギーッとコゲラがやって来ました。

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さて西久保湿地は稲刈りの真っ最中です。私は横で控えめに撮影です。
久しぶりの自作ピンホールレンズで撮しました。
3枚合成し縮小しました。

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風景も接写も何でも取れるピンホールレンズ。このフレキシブルさはトンボの見事な構造に匹敵します。

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