8月10日朝、めずらしい訪問者がありました。雨戸を開けて外の木を見たら、薄く色付いた赤とんぼが来ていたのです。
Olympus OM-D E-M1 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm 1:2.8 PRO
こんな所に居るのを見付けました。よく見るとウスバキトンボで、
越冬出来るのは亜熱帯というトンボです。
春先、亜熱帯の地域で羽化したウスバキトンボは、一斉に北上し
繁殖を繰り返し、このあたりやって来るのはお盆の頃です。
数多くいた昔、「精霊とんぼ」「ご先祖様の使い」とも呼ばれ
ていたそうです。
薄い外骨格ですから寒さに弱く、表面は産毛のような毛で
覆われています。それでも、北上したウスバキトンボは、この
辺りを含め、最先端まで北上した青森あたりの仲間は、すべて
冬になる前に、寒さで死んでしまいます。
上品な橙色の♂のウスバキトンボ、熱帯地方からやって来て
北上を続けるこのトンボは、分類としては「アカトンボ」に
属すことはありません。
お盆も過ぎると秋も近いです。それを告げるウスバキトンボは
私の中では「赤とんぼ」かな?
ウスバキトンボを見かけた前日、庭ではアゲハチョウも翅休めを
していました。異例な北上の旅を続けるウスバキトンボと狭い
ホスト(食樹環境)でのみ命のバトンを繋ぐアゲハチョウ。
ウスバキトンボは地球に生まれた喜びで、その広さと世界を
確かめるため、北へ北へと旅するのかなあ。
コメントする