当麻喜明

混沌とした生き方ーユガミモジホコリ

2015年9月 2日 | 当麻喜明 | Comment0

001.jpg 2015.8.22 U or C

ユガミモジホコリを観察できました。子のうの異型だけでなく、柄も枝分かれをするなど、今まで見てきた粘菌と少し違っています。その発生時の特徴も混沌としていました。

Olympus OM-D E-M5 + Pentax K3


002.JPG

こんな、少し新しく感じる切り株の上で発生しました。


003.JPG

004.JPG

8月14日(12h45m)から、15日(5h10m)までの変化。
白い変形体が、薄茶色い子実体に変化しました。樹皮と
幹の間の、暗い場所で捕食生活し成長したアメーバーが、
明るい風の通るところに昇り、子実体になりました。


005.JPG

006.jpg

不揃(ふぞろ)いの子供たち。個性豊かだから可愛い??


007.JPG

008.JPG

私が作業していた近くに、遠めでもそれとわかる群生の
粘菌がありました。見つけたのは23日です。


009.JPG

010.JPG

銀色?思いもかけない出会いでした。


011.jpg

012.jpg

二度目のユガミモジホコリとの遭遇です。
しかもこれ以上新鮮な出会いは望めないでしょうね!


013.jpg

図鑑解説の、腎臓型が多いです。


014.JPG

015.JPG

こんな、まん丸な白い無垢な未熟体が、歪(ユガ)んだ大人に
なってしまうのかあ。


016.JPG

017.jpg

あまり歪んでない子実体もありました。


018usukikurotenhimesyaku.jpg

019hosonamiatuba.jpg

近くで見つけた、ウスキクロテンヒメシャクとホソナミアツバ。
日本で確認されている粘菌の、ざっと10倍の種が生きている蛾類。
同定は難しいですが、粘菌に比べるとネット情報は豊富です。


020.JPG

橙色のダニのようなものがいたので、クローズアップしたら、


021.jpg

022.jpg

細胞性粘菌類?半透明で丸い頭の「何か」が写っています。
変形体の時期がなく、アメーバー状の生きものが直接子実体を
つくった生きものに見えます。


023.jpg

024.jpg

23日に、ユガミモジホコリを見つけた腐木には、27日、さらに
新しく未熟体が発生しています。一方で早く子実体になったもの
は、すでに黒い胞子を飛ばし始めました。三世代同居の賑やかな
(混沌かな?)ユガミ一家です。


P8210012.JPG

025.jpg

21日から22日に変化したユガミモジホコリ・・・腎臓型、そう呼ぶ
のでしょうが、私には指でつくったOKサインにも見えました。


コメントする

公開されません

← ホーム  ↑ トップ