新鮮なエツキクダホコリを見つけました。手にしているのは成熟色になったばかりの個体で、以前にも同種を観察していた場所で見付けました。
Olympus OM-D E-M5 + Pentax K3
個々の子のうは円筒形で、密着(擬着合子のう体)しています。
それらがさらに柄(擬柄)の束につながっています。
見つけたのは8月14日でした。
すでに成熟した後、時間がたって消耗し始めていました。
新鮮なものでも、虫に食べられた痕跡がありました。
虫の感覚では「茶色」ですから、私たちの「チョコレート」
感覚でしょうか。
ちょっと面白い粘菌でしたから、お仲間と観察しました。
(画像はススホコリ撮影中のもの)
消耗させるのは「時」による風化だけではなく、実行犯が
わかるときがあります。キノコゴミムシダマシの仲間かな。
こんな陸生の巻貝も、粘菌を食べているみたいです。
キセルガイの仲間でしょう。
撮影中、雨が激しくなりました。撮影に使っていたカメラは
防滴防塵使用ですが、身体で隠して避難しました。
実はタイトルの「雨にも負けず」は偽りで、さすがに激しい
雨のせいで、すっかり溶け始めてしまいました。
シロシタバ。
クヌギに付いた(不完全)菌類、トリコデルマという一種の
カビに擬態した模様。
正面顔も樹肌にそっくりです。
8月28日、幸運にも同じ腐木で、再びエツキクダホコリを
見つけました。今度は、腐木に擬態でもしているかのような
こげ茶色でした。
こげ茶色は、徐々に明るい茶色に変わっていくようです。
この粘菌を知らない人は、まずキノコと感じるでしょうね!
きっと、一般的なキノコのデザインは、自然の中で優れた
利点があるから、両者で似てくるのでしょう。雨に負ける前の
エツキクダホコリが教えてくれました。
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