サビムラサキホコリが胞子を飛ばしていました。横に寝かされた廃木の上に発生していましたから、風を受けるには都合がいい位置でした。胞子は7-9μといわれます。
Pentax K-3 & Olympus OM-D E-M5
たいへん軽量な胞子ですから、風を受ける上手な工夫があれば
飛んでいくのは簡単です。細く背が高いもOKです。
実は私の仕業で、振動を与えていたのです。初めはストローで
吹いてみたのですが巧くいかず「ぶっつけ」で、叩いたのです。
(黒いストローはスーパーのシシャモの串です。)
気がつきませんでしたが、モニターで拡大したら別の粘菌に
しっかり見られて(?)いました。
まだ新しく胞子をたっぷり残したサビムラサキホコリ。
こちらは少し飛んでいるようですが、原因は子のうを登る
1-2mmの虫の仕業かもしれません。
これはオオムラサキホコリかもしれません。輪状に発生し直立
しているからです。それにしてもアメーバーのように這って生活
した後、動かない植物のようになるとき、暗黙の了解でお互いの
テリトリーを保ったのでしょうか。花丸をあげたいですね!
暗い色合いなので、ムラサキホコリかも。
7月29日から8月2日までの同じ固体の変化です。
見事に胞子を蒔(ま)いています。
子孫が残せる条件は賭けのようなもので、「より遠く、より広く」
がキーワードです。しかし実際には案外手元を離れないんですね。
ヒメカタショウロというニセショウロ科のキノコに似ています。
内部は、薄い表皮の下に胞子がぎっしり詰まっていました。
こちらは、もう少し発達した菌類のようです。
下の二枚は、キツネノハナガサにみえます。
生物界では、より高等な菌類と、粘菌の一般的な子実体の
デザインは基本的には似ています。このデザインを私は
「より高く、より揺れやすく」と、考えます。
エダナシツノホコリ。
粘菌類のうち、「より高く、より揺れやすく」のグループは、
胞子の飛散に乾いた暖かい(密度の小さい)風が必要です。
ところがツノホコリの仲間は、乾いた風で水分が取られると枯れて
しまいます。気難しい子実体です。胞子は筒型の子実体の外側に
付いている白い粒です。あまり外遊を好まない、地元を大切にした
慎ましい生き方ですね!
Comments [2]
No.1吉田 隆介さん
別の粘菌、気になります!!!
顕微鏡で初めて気が付く粘菌、けっこう貴重種が多く得した気分になります。
tomaさんから 吉田 隆介さんへの返信
気が付かなかった粘菌は7月13日撮影なんです。
群生ではなく球形で、よく見るとみんな顔みたいに
こっちを見ているようです。心残りです・・・
考えれば「粘菌の洗礼を受けていない」廃木なんて
ないんでしょうから、現地での観察をしっかり
行わないといけませんね。
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