当麻喜明

ホソアナアキゾウムシの白

2014年8月15日 | 当麻喜明 | Comment0

001.JPG 2014.8.6 kouen no irigutini

更新がブログ並に続くと、生きものたちの本名まで正確に知るのに、観察時間の倍もかかることがあります。前回の「見つめ合ってもわからない」蛾はツメクサガだとmonroeさんに教えてもらいました。

Olympus OM-D E-M5 & Pentax MX-1


002.JPG

花の近くに、じっと動かない鳥の糞がありました。
鳥糞なら、動くわけありませんが・・・


003.JPG

004hosoanaakizoumusi.JPG

これには脚や頭部があるのです。むしろ手足のある「糞」の方が
大発見なのですが、これはホソアナアキゾウムシです。


005.JPG

別の場所では高い葉の裏にくっついていました。撮したときは、
まだ生きものなのか糞なのかわからなかったのですが、


006.JPG

これで、ホソアナアキゾウムシであることがわかります。
食痕(しょくこん)は自らの身体で隠しているように見えます。
ここまで念入りな擬態と行動ですが、白い鱗粉(粉)は
離れやすいんだそうです。天は二物を与えず?


007aosujiaoringa.JPG

008mukutumakisyatihoko.JPG

アオスジアオリンガやムクツマキシャチホコも擬態なら
負けません。本人は葉っぱと小枝になりきりです。


009.JPG

ここは壁なのでわかってしまうので、彼らはゴミ箱の裏に
整列していました。


010monkurosyatihoko.JPG

011.JPG

モンクロシャチホコも増えてきました。彼らも何かを演じて
いるとしたら何だろう。実験室の生物学者に負けない想像力を
アマチュア・ファーブルは持っているのだけれど。


012.JPG

013.JPG

これをコートを着たホームズと愛犬だと見るのは、無理がある
かな・・・小さいのは、オビカクバネヒゲナガキバガという、
大変に具体的な名前だ。帯角羽髭長牙蛾ですよ!
私は前回報告した「ギンツバメ」などは、想像力をかき立てる
よいネーミングだと思う。


014cyahamaki.JPG

チャハマキは前翅の反り返りがユニークですが、30種以上の
植物にとっては害虫だ。しかし「茶」はあまり食害を受けない
というから、ややこしい。


015yamatokagiba.JPG

ヤマトカギバ。大和鍵羽??


016.JPG

「よくわからない」蛾として同定を発信したところ、ATSさんから
「ホソナミアツバ」と返事がありました。ありがとう!


017sujibenikokega.JPG

このくらい派手な蛾だと、何処かの図鑑で見た覚えがあります。
スジベニコケガ。食草は落ち葉や苔ですから、見かけによらず
控えめなつつましい食生活です。


018.JPG

目立ちがりやのツマキシャチホコ。


019.JPG

8日の夜明け。適当に雲のある、つつましい朝ぼらけ。

コメントする

公開されません

← ホーム  ↑ トップ