当麻喜明

ぐるっと狭山丘陵-夜の樹液に集まる生き物

2012年8月17日 | 当麻喜明 | Comment[2]

001.JPG 2012.8.9-10 yoru no totoro

夜の樹液のパトロール続編です。「夜の樹液に集まる生き物図鑑」になるようにまとめました。が・・・多少横道にも外れました。元々この観察は餌場に来るかも知れないアオバズクの行動を探ることにあったのですから。

Pentax K5 & K-01


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夜の観察は「第一回クロスケの家夜間生物調査」でノウハウを得ました。
今回はそこに参加できなかった調査事務所の仕事(?)です。


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玄関の街灯にいたのはシロスジアオヨトウのよう。


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壁にはヤモリ。
同じ場所のライトトラップには実に蛾だけでも40種以上観察出来たので、
天と地の差ですね。


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近くの木には逆に多くの甲虫が・・・そして、


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他の生き物も沢山集まっていました。


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オオシマカラスヨトウは此処を観察できればすぐわかります。


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特徴的な帯模様が腹部にあるのです。


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オオシマカラスヨトウの右にはマメキシタバ。
マメキシタバは昼間でも樹液の木で見かけることがあります。


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さて6頭の甘党たちです。
クヌギの樹液は大繁盛ですがサクラの樹液ではさっぱりです。


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キシタバは下翅を見せてくれたり、


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飛んでいればよく分かります。


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この日、狭山丘陵広範囲の樹液の中で少数派のウスヅマクチバ。
右上です。


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カブトムシやオオクシヒゲコメツキ。


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アカアシオオアオカミキリ。


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オオゲジも美味しそうな蛾を探している。


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ウマオイの仲間かな。


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樹下には無惨な昆虫の部位が落ちていました。しかもまだ動いていた
カブトムシの頭部。そんなに離れた時間でないとき、こうされてしまった
事件がここであったのだ。アオバズク・・・?

夜の樹液には沢山のドラマが待っていました。
生物多様性といった言葉も思い出されます。


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見付けると何か良いことがありそうなトリバガの仲間。
ポッキーのような翅!


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樹液の近くの葉っぱの上の蛾。またキシタバかあなんて思っていたが、
家でよく見たらシロスジアオヨトウでした。


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白いちょうちんを守っていたのはオナガグモ。


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卵のうの色が露出アンダーでやっと現れました。


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明け方の池ではシオカラトンボの羽化が見られました。
真っ暗な池で照らされたライトで見付けたのは一頭でしたが・・・
この画像の左端にぎりぎり別の一体がいませんか?
夜明けまで行った調査の後、私は自然観察事務所の3人には内緒で
もう一度朝調べに行きました。

Comments [2]

No.1

蛾の名前がどんどん分かっていきますね。
夜通しの観察の後は疲れて寝込んでしまいました・・・
改めて見てみると一つの樹液ポイントに集まる蛾やかぶとの量が すごく多いですね。

動画撮影事務所員さんが休息中に私は2度目の調査をしていました。
この次のコラムがそんな話になります。ところで・・・
葉の下にとまった蛾は鏡があると簡単に写せますよね。
事務所員さんの大切な鏡が車に置き忘れてありましたよ!
今度返しますからね。

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