今丘陵の生物で、いくつかの「謎」を抱えています。今日はそのひとつ「うどんげ(優曇華)の花」についての進展報告です。22日の観察で、やっとやっと一匹の孵化を確認しました。また謎だった成虫の産卵方法もサイト上より知ることが出来ました。
Lumix G2 + Leica DG MACRO-ELMARIT 1:2.8/45 ASPH
この前の観察より、新たな卵のう(花)が増えていました。
荒幡富士山頂を何度も廻って、やっと一匹のそれらしい物体を見付けました。
鋭い牙を持つクサカゲロウ(の仲間)の幼虫です。
観察できるほとんどの姿態は、実は背に付けたミノです。
ピントを僅かに背中に移しました。
幼虫は、体液を吸い取ったアブラムシの死骸を背中に背負っています。
ある資料では成虫になるまで、なんと600匹のアブラムシが必要だとありました。
死骸を背負う意味は、アブラムシと共存関係にあるアリの攻撃を
誤魔化すためのようです。
しかし、何という生き方でしょう。
私は現在まで、有に3,000個のチョコボールを食べてきましたが、
その箱を背負って生きていけと言われたら・・・
クサカゲロウは「生きる」ために、どうしても仕方ないことをしているだけです。
背中に背負っているのは「宿命」の十字架に見えました。
その後、別の観察地に移動し帰りました。
これも観察の「はしご」と言うのでしょうか。
ブチミャクヨコバイの成長した幼虫だと思っていたのですが、詳しい方から
ササキリ等の幼虫の可能性が高いと教えていただきました。
元画像をじっくり検討したところご指摘の通りだと思いました。
(8/25 3行訂正)
撮影は16時10分。
ヒメハラナガツチバチは寝ているように動きませんでした。
オオミズアオ。
シロオニダケ。
ベッコウハゴロモ。
さて、クサカゲロウについてとても面白い記事を見付けました。
文章も巧でわかりやすく参考になりました。
(社)農林水産技術情報協会のクサカゲロウの一文です。
産卵方法がわかります。優曇華の花との面白いエピソードが紹介されています。
ぜひ、一読されることを望みます。
(しかし卵下の成虫に対して長い茎部分、やっぱり産卵は見てみたいものです。)
参考 (社)農林水産技術情報協会 参考 優曇華(うどんげ)の花-クサカゲロウ
Comments [2]
No.1てんとう虫さん
こんにちは。
凄い記事を見つけましたね。
まさに知りたかったことが書かれていますね。
なるほど、この方法ならあのような形にすることが可能ですね。
他の虫に食べられないように空中に浮遊させるとはビックリしました。
森のキョロちゃんさんは、チョコボールがお好きだというのも新発見です。
No.2tomaさん
でも実際に産卵中を観察してみたいものですね。
(社)農林水産技術情報協会 に「昆虫科学館」というカテゴリーがあるのですが、ここがたいへん面白いです。
http://www.afftis.or.jp/konchu/index.html
昨年「金のエンゼル」が初めてでました。
クサカゲロウの幼虫は、それに比べると簡単に見つかりました。
コメントする