当麻喜明

狭山丘陵の最高地点-六道の一等三角点「高根」

2011年8月23日 | 当麻喜明 | Comment[2]

001.JPG

30年近く前の、思い出の地が整備されました。地形図にあった、狭山丘陵の標高最高地点が高根山で、そこのピークに立ちたくなり出かけたのでした。丘陵西部の町道2号線で丘陵を南北に走ると、車でも標高差を感じます。そこに「狭山懸橋」という歩道橋が今年3月に完成しました。

Nikon D300 & Lumix G2 & Ricoh GRDⅢ


002.JPG


この懸け橋で、六道山公園から丘陵最西端へのアクセスは楽になりました。

スタートは六道山公園。
翅の痛んだオオムラサキでしたが観察路の樹液で無心でした。


003.JPG


スミナガシも!


004スミナガシ.JPG


以前見たのが獣糞上だったので、背景は良いのですが・・・
少し痛んだ感じのスミナガシでした。


004bオニヤンマ.JPG


一向に休む気配のなかったオニヤンマが、すっとやって来て
セミの羽化殻の付いた小枝で一休み、。


005ギンツバメ.JPG


林床にギンツバメ。


101ミヤマトンボ.JPG


湿原では、うっすら赤いミヤマアカネ。


102シオカラトンボ.JPG


シオカラトンボも一休み。


103ヤハズハエトリ.JPG


徘徊性のハエトリグモには間違いないと思います。
ヤハズハエトリが一番近いのですが、この個体は全体が薄水色で
通常の白色系ではなく、とても美しかったです。


104.JPG


風で揺れる葉の海で、サーフィンをしていたセセリチョウ。
ただ葉に乗っているだけでなく、葉の表面の毛を必死に掴んでいるのですね。


106ホソヘリカメムシ.JPG


三角点に向かって歩き出すと、飛んできた甲虫が右手に着地。
ホソヘリカメムシでした。


301.JPG


眩しく開けた広場が出現しました。


302.JPG


狭山懸橋広場です。


303.JPG


「天狗伝説」が読めるよう、画像をクリックすると2倍に拡大されます。


304.JPG


町道2号線を横切り・・・


305.JPG


三角点までまではあと少しです。


306.JPG


ここが一等三角点「高根」。
標高194.0m、狭山丘陵最高地点です。


307.JPG


画像をクリックすると2倍に拡大されます。


308.JPG


基準となる礎石です。
かつて標高は三角点を航空機により観察し測定しました。
今はGPSや電波測量など、目視以外の方法でおこなっているのでしょう。


309.jpg


この画像も拡大できます。
30年ほど前、この三角点の見直しが行われました。木製のやぐらが高くでき、
頂上に目印の板のようなものが設置されていました。

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」に出てくる、丘の上の三角標を感じたので
そのことを花巻の友人(賢治研究をされている)に話しました。

その後その方から連絡があり、詩画雑誌に組んでいる「銀河鉄道の夜」の
特集のイメージ画の参考にしたい方がおられるということで写真を送りました。

当時の雑誌「MOE」に特集された「銀河鉄道の夜」の三角標のイメージは、
この狭山丘陵の一等三角点がモデルなのです。

Comments [2]

No.1

こんばんは。
今日は素晴らしい所を教えて頂き、有難うございます。
日頃からいいフィールドがなくて困っていたので助かります。

ブログ等では地名を出さないようにしますね。

当時の雑誌「MOE」に特集された「銀河鉄道の夜」の三角標のイメージはどんなだったのでしょう。
今となっては見ることはできないでしょうね。

No.2

狭山丘陵には小さな「隠れ谷戸」から。大きな自然公園まで沢山あって不思議オモシロ島ですね。ちょっと入れない民家の裏の雑木林や池、沼も見付けたいです。
雑誌は何処かにあるかも知れません。しかし我が家は過去2度くらいの大水害に見舞われ多くの資料が失われました。想像を絶する雨漏りです。トイレに使う配管が壁の中で割れて大変だったこともあります。ひょっとして・・・泣く泣く処分してしまったかもしれません。

ところで屋上の防水工事も、トイレのアイデアに満ちた修理も大瀧さんにやっていただきました!

コメントする

公開されません

← ホーム  ↑ トップ