狭山丘陵は不思議に満ちている。白いちょうちんが・・・といっても直径1cmくらいの不思議な生き物が桜の老木から垂れ下がっていた。今日は「キツネノマゴ」を見たかったので、その前菜のようなお出迎えだった。キツネノマゴにはルリモンハナバチも来ているので、勇んで荒幡富士に向かっての、予期せぬ出会いでした。
Pentax K7 + FA 50mm 1:2.8 MACRO
キツネノマゴ(狐の孫)は高さ30cmほどの背の低い植物です。この小ささと、
狐の尾のような・・・しかし可愛い花穂(かすい)から孫とつけられたのでしょうか。
この周りには蝉の声に負けないくらいの、ハチやアブの羽音が響いていました。
ハキリバチの仲間のようなハチが来ていました。
ちょっと見たかった、ルリモンハナバチも朝からやって来ていました。
何故に瑠璃に憧れるのでしょう・・・
カワセミのコバルトブルー、ルリボシカミキリの瑠璃、そして瑠璃色のハナバチといった具合に、私や自然愛好家には「瑠璃色」に特別な感情をもつ方が多そうです。
大切そうに抱えたご馳走の向こうに、狐の孫の可愛い尾が飛び出しています。
ベッコウシリアゲもやって来ています。
アーバンな方は「鼈甲(べっこう)色」も好きです。この個体は少し薄いココア色です。
もし Pentax KX が手にはいるなら、ボディーは鼈甲色に近いココア色でグリップは黒がいいなあと思っています。
イチモンジセセリも多く飛来し、
キマダラセセリもやって来ていました。
ダイミョウセセリもご馳走に夢中でした。
こんな身の丈小さなキツネノマゴですが、なんとたくさんの昆虫を招いていることでしょう。
除草作業があれば、すぐに抜かれてしまう植物ですが、「ヤブ蚊」しかやって来ない私に比べると「生物多様性」に、いっぱい貢献しています。
こちらは別のところで見付けたシマハナバチ(の仲間)です。
ここにはキツネノマゴはなかったようです。
帰り際、はじめに紹介した白いちょうちんを見付けました。
なんと、糸をたぐって高いところにのぼっていってしまっていました。
瑠璃モンハナバチを見たい一心に先を急いだ失敗でした。
憬れも、ほどほどにしないといけません。
PS.
その後、この不思議な白い綿玉は「セミヤドリガ」の5齢幼虫であることがわかりました。
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