当麻喜明

やっと見付けた鳥の糞(ふん)-卵のうとシャチホコガの擬態

2010年8月18日 | 当麻喜明 | Comment0

    涼しげなムクゲの花 

最近はススキの葉裏を観察し、ある蜘蛛を探していました。昨日やっと発見することが出来ました。それにしても、練馬で 38.2°C を越えた炎天下、私は汗をかきながら擬態した蜘蛛を探していました。こんな不思議な生き方を選んだ生き物が、私たちの身近なところにいるんです。私はそんな生き物と「ワタシカラノキョリ」を縮めたかったのです。


Nikon D200 + SIGMA 150mm 1:2.8 APO MACRO DG
& RICOH GRDⅢ


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ムクゲの撮影中、葉の表に数㍉の壺のようなモノを見付けました。


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トックリバチの仲間のものかも知れません。質感からクモの卵のうではないようです。


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私の散歩道のような観察路を歩いていたら、あっけなく捜しものに出会えました。
しかも卵のうまで観察することが出来ました。


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無造作に貼られた粘りけのない糸で守られた、卵のうです。


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きれいな水滴型でした。秋にかえる子グモは、そのまま冬を越えて、来春から
活動開始するそうです。もう来年の春の準備をしているのです。


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ススキの下裏には、やっと出会えた「トリノフンダマシ」そのメスがくっついていました。
ぬくもりのある光沢感は、まさに鳥の糞のようです。

オスはメスの1/5くらい、夜張られて朝取り壊される巣網の痕跡は見つからず・・・


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こちらは本物の鳥の糞・・・すこし干からびていますが。


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撮影中、すーっと下に落ちました。糸でつながっていてクルクル回って
ツユクサの裏に潜みました。


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ススキのようなトゲのようなものが葉の裏にないせいか、
脚をのばしてくっついていました。


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こちらは、思いがけず教えていただいた「クロツマキシャチホコ」です。
どこにいるか・・・そこの枝がクロツマキシャチホコです!!

-ツマキシャチホコの可能性も高く同定は難しいです。-


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折れた枝の感じや樹皮の様子・・・なんとすぐれた模写の技術でしょう。


12kurotumakisyatihoko.JPG


意外に大きな複眼も、茶色い年輪模様の下に隠れていました。
数日昼間はじっとしているようです。

活動は夜のようです。

トリノフンダマシも、大きな蛾もかかる構造をした網は夜つくるそうです。
昼間は動かなければ、まず完成された擬態の勝利でしょう。

トリノフンダマシと出会えた私の次の観察目標は・・・

トリノフンダマシにそっくりな、本物の「鳥の糞」を見つけることにしましょう!!


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