当麻喜明

月と木星の接近ー実は「天の川」ロス

2016年5月21日 | 当麻喜明 | Comment0

001.jpg 2016.5.14 Pentax Q7

市街地でも月や惑星の観察は楽しいものです。暗い空ではなく、見え方にハンデはあるものの、カレンダーに入れてその日が来るのを楽しみに待っています。

Pentax Q7 + K-01 & K-5Ⅱs & K-1 + PENTAX 100SDUFⅡ


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Pentax Q7 + PENTAX 100SDUFⅡ(400mm F4)で写した月。
アルプスの谷もくっきり見えます。


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月と木星は、14日より翌15日の方が接近して見られます。
これは14日の月と木星です。


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15日明け方の、火星・土星・アンタレス。
後半に、少し工夫した撮影画像を加えています。


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夜明けの空でわかりました。この日の天体が少し滲んでいたのは
こんな雲のせいでした。


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15日、月は木星に4°位の所を通過していきました。薄い雲に
冠がかかりました。月齢9。


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人間の眼はラチュードが広く、肉眼でも月の模様から木星まで
いちどに観察可能です。フィルムやデジタルに限らず、写真は
ラチュードが限られるので、カメラ側に記録するときは、
その明暗差を実感します。


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4月17日、約一か月前にも月と木星の接近がありました。
この時の月は月齢10.


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5月19日、火星・土星・アンタレスがつくる三角形です。
デジタルで星を写すと、シャープになり過ぎて星が目立たなく
なることがあります。


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そこでこんな画像を写しました。Kenko Proソフトン(B)で
星像を滲ませました。一番明るいのが火星、左下がさそり座の
一等星アンタレスです。


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20分間の日周運動。さそり座の一等星アンタレスは「火星に対抗」
アンチ・アレースするものが語源です。確かに赤さで勝負です。


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19日、NHKラジオ深夜便を聴きながら天体写真を写していました。
月があり、しかも所沢は東京に接している「光害」地帯です。
アンタレスとM4です。


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いて座のM22。少しつぶれた球状星団です。


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こと座のM57、リング星雲です。どこ??


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ここにあります!


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M27、亜鈴状星雲。天頂近くの撮影です。星の数はぐっと多く
なります。


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さて、光害真っ只中の星野です。M8、20、21・・・
いて座の中心部、南斗六星の柄杓の柄のあたりのカラフルな場所
です。こんな画像と、暗い空で見た夏の天の川の記憶を思い出すと
やっぱり自宅で天の川が見られたらなあ、と思います。
銀河ロス、天の川ロスです。


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再び月と木星の接近、我が家からだとこれが南の空になります。
いつか、夜の暗さが戻るときまで、ここに天の川が横たわる景色を
想像して待ちましょう。

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