皆既時間の長い月食です。月の出を見たところ、雲が発生してもまずまずの観測日よりになると予想できました。
では報告です・・・
Olympus OM-D E-M5 & Pentax K-5Ⅱs
観察は自宅で行いました。
18n50m 19h04m 19h18m
皆既(本影食)は7時24分頃と予想されていました。
始まりから皆既中まで天気ももちましたが、食がさらに進み
終了する頃には、一面の雲が被いました。
ほぼ食の中心時間の、19時55分の月です。月の視直径右下に1.5倍
離れた辺りの、少し青く見える天体は天王星です。
天王星と皆既中の月が並ぶように、カメラの角度を変えました。
月は PENTAX 100EDUF + Olympus O-MD E-M5
で撮影しました。
皆既中の月の周辺と日周運動がわかるように、10分間の撮影画像を
比較明で合成してみました。
さて、18時28分に撮影した画像で実験的な試みを行いました。
彩度を極端に上げて、月に入り込んだ地球の影を調べました。
地球の影の最縁部には、地球の大気で屈折した光が回りこんで
いるはずです。影が赤茶色なのは、自然光から大気に散乱した
青を除いた、直線性の高い紅い光が見えるからです。
この光に照らされて、皆既中の月は赤銅色に、にぶく光ります。
緑に縁取られているのは、グリーンフラッシュのためでしょう。
注目すべきは青いドットです。これは「緑」のさらに内側に回り
こんだ地球大気上層部の「オゾン層」による屈折と考えられます。
この仮設は不確かですが、そう説明されている方もいるのです。
21時50分、復活した満月。ただし薄い雲を通した撮影です。
多くなってきた雲が、時々光を回析させ月光環が見えました。
下の画像は10枚ほどを合成し、月光環がわかりやすいように
したものです。月を長い時間見届けた皆既月食の夜。天王星や、
欠け際の考察、大気光学現象など、贅沢すぎる夜でした。
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