当麻喜明

皆既日食翌日の月-月齢1.6

2012年11月18日 | 当麻喜明 | Comment[2]

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11月14日、オーストラリア北部などで皆既日食が観察されました。現地時間6時40分に皆既、早朝なので日本と時差のあまりないことを考えたら・・・もしかしたら当日の日没後、太陽から離れた細い月が観察されないだろうか。

Pentax K-5 + SMC PENTAX-M 400mm F5.6 + TAMRON SP 180mm F2.5 LD(IF) + Meade ETX-125


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14日の観察では見付けられず・・・

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15日に再び観察してみました。この雲が流れていく先に、か細い月齢1.6が
浮かんできました。4時37分日没から発見まで30分の時間がかかりました。


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月の明るさより空が暗くなっていきます。


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こうなっていくと、ぐんぐん見やすくなっていきます。


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夕焼けの紅が下に沈んで、視界が開けたところにいる人にも容易に
見つかる細い細い月です。


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月のような色合いのオオトビモンシャチホコ。
随分鱗粉を飛ばしてしまった個体です。

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ニッコウトガリバ。
潔く頭部がスパッと切られたようなデザインには秘密があります。

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似たような色の樹に上を向いてとまっている姿を想像してください。
先端が折れた小枝の擬態だというのです。

いるのにきっと見付けられないでしょう。
昨日の月の姿と同じですね!


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14日には木星の観察もしています。ガリレオ衛星が4個すべて見えました。
20時35分には左からエウロパ、ガニメデ、イオ、カリストです。
4時間30分後には風景が変わっていました。今度はエウロパ、イオ、カリストの
順になりました。(ガニメデは木星面に重なりました。)
さて木星に一番近い衛星はなんでしょうね?

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木星面です。
これら木星の画像は長いこと眠っていた望遠鏡で撮影しました。
フォトポートが特殊なオスネジのミードETX125です。
入手し損なった後、手に入れるのが難しい状態だったのですが、
(株)ジズコがミードの日本代理店になってくれたのです。
楽しみな光学系が一本増えました!


Comments [2]

No.1

イリジウム衛星についてですが・・・
38分から43分まで5分間張り込んでましたが・・・
1回目に2秒ほど見えて(雲かな?)隠れてしまいました。
2回目は1回目の30秒位あとに8秒ほど見えました。
確かに明るかったので見えましたが高度が高すぎてたった5分で
首が痛くなりました。(南中高度 ならぬ なんちゅう、高度!!)

No.2

本当に「なんちゅう」高度でしたね!
私もY先生と見ました。5時台初めは雲があり不安でしたが
だんだん下がってきて雲の間に見えました。
イリジウム衛星の増光はビデオでも撮せるかも知れません。

今日は・・・
17時34分(12秒)で昨日と同じ場所(仰角56度、北東)です。
2機目と同じ明るさです。
明日早朝はもっと条件が良く、明け方5時10分32秒、
仰角23度、南南東です。こっち早起きしなければいけませんが
-6等星で左方向に見える明けの明星より遙かに
明るく増光します!

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