当麻喜明

月の変化(へんげ)-暈・みごとな月光冠

2011年10月17日 | 当麻喜明 | Comment[2]

101.JPG 2011.10.17 Fc76 + C8 + Pentax Q

Pentax Q による月面初撮りの報告の予定が、今朝の煌々とした月光冠により一変しました。月の光と地球大気(対流圏)の為す光学現象が、これまでも観察されてきていました。この機会に発表の場といたしましょう。

Pentax Q + Pentax K7 + Lumix G2


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9月16日は、月と木星の接近が観察されました。
上空の高層雲や少し低い積雲が、冠となって彩りを加えてくれました。

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数枚を重ねて処理すると、滑らかな真珠の輝きになりました。


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10月12日、22時には暈が月を囲みました。

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木星は暈の中、8時の方向に見えます。


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10月16日23時、雲は多いですが Pentax Q 用のCマウントアダプター
RAYQUAL C-PTX/Q 宮本製作所製を利用しタカハシFc76に接続しました。

108a.jpg

拡大率が高く、全体像は入り切りませんでしたから上下2枚を合成しました。
3,350mm相当ですから。


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月面名所のひとつ、アルプスの谷が中央に見えます。
180kmの裂け目です。

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左から「晴れの海」「静の海」「神酒の海」へと続きます。

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左にアルタイ断崖、さらに南部クレーター群へ。
月の全体像以外、拡大画像は CELESTRON C8 で撮影しています。


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そのまま木星を狙いました。
衛星は左からガニメデ、エウロパ、イオです。

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木星とイオ。
撮影終了が17日1時30分です。

ここで観察は終了予定でしたが、2時30分に月を見たら・・・


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月は高層の雲で光が分光し、見事すぎる月光冠をつくっていました。
人間の眼では、月も虹のような光の分光している部分も同時に見えます。

上下の画像を頭の中で合成すると見た印象に近づきます。


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オーロラだとしても、不思議ではないくらいの光の量。


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巻積雲の量が薄くなり、分光も切れ切れになり、2時50分には
いつもの見慣れた月に変化していきました。

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月の横にヒヤデス星団、プレアデス星団も見えています。
この景色、独り占めで良いのでしょうか。

Comments [2]

No.1

2時35分~2時50分の15分間のあいだに見えた貴重な現象。
多分僕はその時熟睡でしたが、生で見たかった・・・・・・
月のクレーターがくっきり見えています。確かにものすごい
倍率ですね。 

No.2

今朝の4時の月には大きな冠がかかっていました。オレンジ色の外側は色づいていましたが、月の近くはほんの僅かに青いだけでした。雲が低く近いからなのかな。今日は少し寒い朝です。
いつか望遠鏡で月を見せてあげましょう!

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